ジカウイルス感染症

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広報ID1006587  更新日 令和6年11月27日 印刷 

ジカウイルス感染症の概要
病原体 ジカウイルス
症状

斑状丘疹様の発疹、発疹の掻痒感、疲労感など

感染経路

ウイルスを有する蚊に吸血されることで感染する。

輸血、性行為による感染

陽性者から他の人への感染 性行為で感染する可能性がある
予防方法

蚊に刺されないように対策する。

流行地(海外)では性行為時にコンドーム着用する。

 

ジカウイルス感染症の詳細

中南米を中心に感染が続いているジカウイルス感染症は、アジアやオセアニア地域にも拡大が見られています。
これまでの研究結果から、ジカウイルス感染が胎児の小頭症等とギランバレー症候群の原因になることが明らかになり、妊婦や妊娠を希望する人とその家族等も感染予防対策が必要になります。

原因と感染経路

ジカウイルスを保有する蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)に刺されることによって感染します。
また、輸血や性行為などによって感染する場合もあると言われています。

潜伏期間と症状

潜伏期間
2日から12日

症状
主に発疹(斑状丘疹)、軽度の発熱(38度5分未満)、結膜炎、関節痛、筋肉痛、頭痛、倦怠感などの症状が見られます。
ただし、感染者の8割は不顕性感染(感染していても症状が出現しない状態)と言われているため、症状の有無に関わらず、感染予防に注意する必要があります。

予防方法

※現在、予防できる有効なワクチンはありません。

蚊に刺されない対策が必要です。

  • 網戸や防虫網などを設置し、部屋の中に蚊が入り込まないようにします。
  • 外出時は、長袖、長ズボンなどを着用し、皮膚の露出をさけます。また、虫よけ剤などを活用しましょう。
  • 屋外にある古タイヤや空き缶などに溜まる不要な水たまりをなくします。蚊の発生源をなくすことができます。
  • 汲み置き水は1週間に1回、清掃や交換をします。

海外へ渡航される場合は、渡航先でジカウイルス感染症が流行していないが調べてみましょう。
また、滞在中は性行為の際にコンドームを使用するか、性行為を自粛することをお勧めします。

妊婦及び妊娠を予定している方へ

世界保健機関(WHO)は、妊婦は流行地へ渡航すべきではないと発表しています。
妊娠中のジカウイルス感染が胎児の小頭症等の先天異常の原因となることが判明しています。妊婦及び妊娠の予定または可能性のある方は、可能な限り、流行地への渡航を控えることをお勧めします。

流行地(海外)から帰国された方へ

  1. 帰国後も、国内で蚊が生息している間は、2週間程度、虫除け剤を使用するなどして、蚊に刺されないようにしましょう。
  2. 症状の有無に関わらず、最低8週間(パートナーが妊娠中の場合は妊娠期間中)、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えることをお勧めします。
    また、この期間は妊娠を控えることが望ましいとされています。
    (注) この他、米国のCDCは、発症した男性は少なくとも6ヶ月の間性交渉を控えるかコンドームを使用すること、ジカウイルス病と診断された女性は診断後8週間妊娠をさけることを推奨しています。
  3. 輸血による感染を防ぐため、海外から帰国した後、4週間は献血を控えてください。
  4. 海外旅行中に発症した場合は空港の検疫ブースへ、また、帰国後に発症した場合はお近くの医療機関へ受診し、渡航先や旅行中の様子について伝えてください。

治療方法

現状として、ジカウイルスに有効な薬がないため、治療は対症療法が中心となります。
有効なワクチンもありませんので、感染を予防することが大切です。

医療機関のみなさまへ

  1. 渡航歴や臨床症状からジカウイルス感染症を疑ったら保健所へご相談ください。
    検査のため採取した検体がありましたら保管をお願いします。
  2. ジカウイルス感染症は感染症法の4類感染症です。診断された場合は直ちに保健所へ発生届の提出をお願いします。

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このページに関するお問い合わせ

保健所 指導予防課 感染症対策担当
〒020-0884 盛岡市神明町3-29 盛岡市保健所6階
電話番号:019-603-8244 ファクス番号:019-654-5665
保健所 指導予防課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。