エムポックス(旧名称:サル痘)
広報ID1049024 更新日 令和6年11月27日 印刷
病原体 | エムポックスウイルス |
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症状 | 発熱、リンパ節の腫れ、発疹 |
感染経路 | 感染した人や動物の皮膚の病変、体液、血液に触れることで感染する(性的接触含む) 感染した人と近くで対面し、長時間の飛沫(ひまつ)にさらされることで感染する |
陽性者から他の人への感染 | する |
予防方法 |
不特定多数との性交渉を避ける。 |
感染症法に基づき「4類感染症:全数把握義務」に定められています。
エムポックスの詳細
これまでアフリカを中心とした一部の地域でみられる病気でしたが、2022年5月以降、欧州、アメリカ地域を中心とした世界的な流行となり、2023年5月現在111の国・地域で87,000人以上の感染が確認されています。
原因と感染経路
エムポックスウイルスによって感染する病気です。
主に、感染した人や動物の皮膚の病変、体液、血液に触れた場合(性的接触を含む)や、患者と近くで対面し、長時間の飛沫(ひまつ)にさらされた場合、患者が使用した寝具等に触れた場合などに感染します。
2022年5月以降の流行では患者の多くは成人男性であり、そのほとんどが男性間で性交渉を行う人(MSM; Men who have sex with men)です。女性や子供の感染者も、多くはありませんが、報告されています。
潜伏期間と症状
潜伏期間
1~21日(多くは1週間以内)
症状
発熱、頭痛、リンパ節の腫れ、筋肉痛などが1~5日続き、その後、発疹が出現します。
発疹は水ぶくれ(水疱)状になり、最後にはかさぶた(痂皮)になってはがれ落ちます。発疹は体だけではなく、口の中や、陰部、目(角膜、結膜)にもできることがあります。
水痘(みずぼうそう)などの他の発疹・水疱を生じる病気との区別が難しいことがあります。
多くは2~4週間で自然回復しますが、特に、免疫抑制状態にある患者などでは重症化することもあります。
2022年以降の流行では、発熱やリンパ節腫脹などの前駆症状がなく、急に発疹が出現する事例も報告されています。
予防方法
多くの場合は2~4週間で自然に治りますが、痂皮がはがれ落ちてなくなるまで感染力があるとされています。
エムポックスと診断された場合や感染が疑われる場合は、サージカルマスクを着用し、水疱を含む皮膚病変はガーゼで覆うなど周りのひとにうつさないよう対策をしましょう。
外のデータでは、性的接触が現在の流行の主要な感染経路です。
不特定多数との性交渉や、原因不明の発疹がある場合の性交渉は避けるようにしてください。
天然痘ワクチンが、ウイルスにさらされた後の発症の予防や重症化予防に有効とされています。
治療方法
特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。
国内では利用可能な薬事承認された治療薬はありません。
海外では特異的治療薬としてテコビリマットが承認されており、国内でも臨床研究が実施されています。
医療機関のみなさまへ
診断は、病源体の検出によります。
エムポックスは、感染症法に定められた「4類感染症:全数把握義務」の感染症です。診断した医師はただちに最寄りの保健所へ提出をお願いします。
エムポックスに係る検査のご相談は最寄りの保健所へご連絡ください。検査のために採取した検体がありましたら保管をお願いします。
関連情報
- エムポックスについて(厚生労働省)(外部リンク)
- エムポックスとは(厚生労働省検疫所(FORTH))(外部リンク)
- エムポックス患者とエムポックス疑い例への感染予防策(国立感染症研究所)(外部リンク)
- 国内感染症発生動向(国立感染症研究所)(外部リンク)
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このページに関するお問い合わせ
保健所 指導予防課 感染症対策担当
〒020-0884 盛岡市神明町3-29 盛岡市保健所6階
電話番号:019-603-8244 ファクス番号:019-654-5665
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