結核
広報ID1006624 更新日 令和6年11月27日 印刷
病原体 | 結核菌 |
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症状 |
咳、痰、血痰、呼吸苦、体重減少、微熱、全身のだるさなどが2週間以上続く |
感染経路 | 空気感染、飛沫核感染:感染者の咳などで病原体が飛散し、周りの人がそれを直接吸い込むことで感染する |
陽性者から他の人への感染 | する(痰の中に結核菌がいる患者のみが他の人にうつすことがある) |
予防方法(発病) |
規則正しい生活を送り、免疫力を低下させない。睡眠時間を十分にとり、栄養バランスの取れた食事を取ること、適度に運動をすることなど |
感染症法に基づく「2類感染症:全数把握義務」に定められています。
結核の詳細
大昔からある結核ですが、結核は過ぎ去った昔の病気ではありません。今もなお、年間約1万4千人(2021年新規登録者数)の結核患者が発生しており、およそ2千人が亡くなっている日本の重大な感染症のひとつです。
原因と感染経路
結核は、結核菌を吸い込むことで人から人へうつる「感染症」です。結核患者さんの咳などで結核菌が飛び散り、周りの人がそれを直接吸い込むことで感染します。
何より怖いことは、自分が結核だと気付かずに周りの人にうつしてしまうことです。
潜伏期間と症状
潜伏期間
数か月から2年程度
「感染」してもすぐに「発病」するわけではなく、感染しても発病しないこともあります。「感染」したとしても「発病」するのは10人に2人程度です。
通常(体の抵抗力が弱くない状態)は吸い込まれた結核菌が肺の中で増殖し始めても自分の抵抗力で押さえつけられます。それが慢性的な生活習慣の乱れや病気によって、抵抗力が弱くなると結核菌を押さえきれなくなり発病しやすくなります。
症状
2週間以上、次の症状が続いたら医療機関を受診しましょう。
- 咳
- 痰
- 血痰
- 呼吸困難
- 体重減少
- 微熱
- 寝汗
- 全身のだるさなど
予防方法
体の抵抗力を維持するために「規則正しい生活」を心がけましょう。
結核は過労・睡眠不足・栄養不足により、抵抗力が弱まった時に発病します。睡眠時間を十分にとり、栄養バランスの取れた食事を取ること、適度に運動をすることなどが大切です。
65歳以上の人は年に1回、検査(胸部レントゲン撮影)を受けましょう。
早期発見が重症化を防ぎ、周囲への感染予防につながります。年に1回は健康診断などで胸部レントゲン撮影を受けるようにしましょう。
高齢者の結核対策
結核と診断された患者の約7割は65歳以上の方です。
高齢者は、咳や痰などはっきりとした症状が現れにくいため、発見が遅れてしまうことがあります。体重減少や寝汗、体のだるさなどの症状が2週間以上続く場合は、結核を疑って医療機関を受診しましょう。
外国出生患者の結核対策
日本国内で結核と診断される20歳代の約7割は外国生まれの方であり、その人数は年々増加傾向にあります。
言葉の理解が不十分であることや医療制度・文化・習慣などの違いから発見が遅れてしまうこともあります。周囲の方々が結核について正しく理解することや、普段から体調を気遣う声掛けが、早期発見や感染拡大防止につながります。
治療方法
感染しても6カ月から9カ月、抗結核薬を毎日きちんと飲み続ければ治癒できます。逆に不規則な服用を続けると、菌がその薬に対して「耐性」を持つことになり、薬が効かない菌(耐性菌)ができてしまいます。
結核治療にかかる治療薬や検査の医療費には公費負担制度があります。
医療機関のみなさまへ
結核は、感染症法に定められた「2類感染症:全数把握義務」の感染症であり、診断した医師はただちに最寄りの保健所へ提出をお願いします。
届出の際は、保健所への電話連絡も行うようにお願いします。
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このページに関するお問い合わせ
保健所 指導予防課 感染症対策担当
〒020-0884 盛岡市神明町3-29 盛岡市保健所6階
電話番号:019-603-8244 ファクス番号:019-654-5665
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