性感染症(STI)

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広報ID1042152  更新日 令和6年11月27日 印刷 

主な性感染症の概要
感染症名

梅毒

性器クラミジア感染症 淋菌感染症
病原体 梅毒トレポネーマ クラミジア・トラコマティス 淋菌
症状

病期により症状は異なる

男性

 排尿時痛、かゆみ、尿道口から膿が出る

女性

 下腹部痛、性交痛

※男女ともに無症状の場合が多い

男性

 排尿時痛、かゆみ、尿道口から膿が出る

女性

 症状はほとんどなし

※男性は症状が出るが、女性は無症状が多い

感染経路 性行為、母子感染、血液感染 性行為 性行為
陽性者から他の人への感染 する する する
予防方法

コンドームの使用

不特定多数との性行為を避ける

コンドームの使用

不特定多数との性行為を避ける

コンドームの使用

不特定多数との性行為を避ける

梅毒は、感染症法に基づき「5類感染症:全数把握義務」に定められています。
性器クラミジア感染症及び淋菌感染症は、感染症法に基づき「5類感染症:定点把握義務」に定められています。

上記性感染症の他、性器ヘルペスウイルス感染症や尖圭コンジローマなど、性的接触を介して感染する可能性がある感染症を性感染症(STI)と呼びます。

性感染症の詳細

 性感染症(Sexually:性 Transmitted:感染 Infections:症状※=STI)とは、精液や膣分泌液、粘液、血液に潜んでいる細菌、ウイルス、真菌(カビ)、原虫などが、性的接触によって性器、尿道、肛門、口などの粘膜に感染する病気です。性器の接触による性交だけではなく、口腔性交(オーラルセックス)や肛門性交(アナルセックス)も含まれます。

※「STD(Sexually:性 Transmitted:感染 Diseases:病気)ということもあります。

 性感染症は、感染していてもはっきりとした症状がない場合も多く、自分でも気づかないまま他の人へ感染させてしまうことがあります。性感染症の中には、男性・女性ともに不妊の原因になるものや、妊娠中の方が感染すると早産や死産の原因になるもの、あるいは生まれてくる赤ちゃんに感染してしまうものなどもあります。また、性感染症で粘膜に炎症がある場合、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染するリスクが通常より数倍高くなるといわれています。性感染症は、早期に発見して、治療を受けることが大切です。

 誰もが感染する可能性があり、一人ひとりが自分の健康に関する問題として関心を持ち、正しく知ることが大切です。

原因と感染経路

性感染症は性行為(所謂セックス以外に、口腔性交、肛門性交を含む)によって感染する疾患を指します。具体的には、感染した部位や、原因となる菌やウイルスを含む精液・膣分泌液や血液などが、性器・口・肛門・目・傷口などに触れることで感染します。また、便の中の病原体が、手などに付着して口から入り感染するものもあります。

 

潜伏期間と症状

性器クラミジア感染症

潜伏期間
感染から1~3週間

症状
男性
尿道の痒み・不快感、排尿時痛の他、尿道口からは膿(さらさらした水の様なものや、白っぽいミルクのような膿)が出ることもある

女性
帯下(おりもの)の増加、外陰部の痒み・腫れ、排尿時痛、軽い性交痛などがある。感染していても症状が極軽微で気づかないままの女性も多い

感染していても、男性の約5割、女性の約8割の人は、症状が軽く、感染に気づかないとも言われています。

淋菌感染症

潜伏期間
2~10日間

症状
男性

尿道の痒み、熱っぽさ、尿道口からの粘液や膿(黄色)が出る、排尿時痛が強くなり性器全体が腫れることもある

女性
感染初期に黄色い帯下(おりもの)の増加、発熱・下腹部痛・不正出血・性交痛などの症状が現れることもあるが、ほとんどの女性は無症状や軽い症状のみで感染に気づきにくい

他性感染症

クラミジアや淋菌の他にも、梅毒や尖圭コンジローマ、B型・C型肝炎など様々な性感染症があり、潜伏期間や症状は疾患によって異なります。中には目立った症状がないものもあり、検査をして初めて感染がわかることもあります。

 

予防方法

コンドームを正しく着用しましょう!

ピルやペッサリーなどの避妊法は、感染予防には効果がありません。避妊と感染予防の両方に効果があるのはコンドームだけです。また、コンドームは相手の性器と接触する前につけないと感染する可能性があります。オーラルセックスやアナルセックスのときにも、男性器にはコンドームを、女性器にはラップなどを使いましょう。

コンドームの正しい使い方
  1. コンドームの使用期限を確認し、期限内のものを使用する。
  2. コンドームを傷つけないようにしながら袋から取り出す。
  3. 裏表を確認し、先端の精液溜まりを爪を立てずに軽くつまみ、空気を抜く。
  4. 勃起したペニスの皮膚を根本にたぐり寄せる。
  5. 精液溜まりの空気を抜いたままコンドームを亀頭においてから、根本近くまでかぶせる。
  6. かぶせた部分を亀頭のほうに寄せて、根本であまっている皮膚を張らせる。
  7. 根本の張った皮膚に密着させながら、コンドームを根本までかぶせる。
  8. 射精後はペニスが小さくなる前に抜き、ティッシュなどに包んできちんと捨てる。
  9. コンドームの保管は、ポケットや財布などの熱や摩擦の多いところを避ける。

不特定多数との性行為を避ける

不特定多数の相手との性行為は、感染のリスクを高めます。感染をしていない、信頼できる特定のパートナーとのみ性行為を行うようにするとより安全です。性風俗産業に従事している方々は、定期的に検査を受けることも大切です。

検査・治療について

性感染症検査について

性感染症の検査は、保健所、医療機関で行っています。気になる症状がある場合は、医療機関(性病科、皮膚科、男性は泌尿器、女性は婦人科)を受診しましょう。盛岡市保健所でもHIVの他、性感染症(梅毒・クラミジア・淋菌)の検査を無料・匿名で実施しております。症状がなくても心配なことや不安なことがある場合など、自分や大切なパートナーのためにも、迷わず検査を受けてみましょう!

性感染症の治療について

  • 性感染症の治療は内服によるものがほとんどです。症状が落ち着いたからといって内服を途中でやめたりせず、主治医の指示のもと、きちんと最後まで内服を続けましょう。もし治療開始後に何か気になること(アレルギーの様な症状が出てきた、体調が悪い等)があれば、早めに主治医へ相談しましょう。
  • 医師が安全と判断するまで、性行為など感染拡大につながる行為は控えましょう。

検査・治療はパートナーと一緒にしましょう!

性感染症は、一度治っても再び感染する可能性があります。自分だけが治療しても、パートナーから再感染したり、その逆もあり得ますので、パートナーも完全に治療することが必要です。性感染症に感染したことを、『恥ずかしい』『相手に言いにくい』と感じ、悩む気持ちもあると思いますが、お互いの健康のために思い切ってパートナーに話をすることが大切です。

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このページに関するお問い合わせ

保健所 指導予防課 感染症対策担当
〒020-0884 盛岡市神明町3-29 盛岡市保健所6階
電話番号:019-603-8244 ファクス番号:019-654-5665
保健所 指導予防課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。