市長定例記者会見(令和5年2月27日)

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広報ID1042123  更新日 令和5年3月7日 印刷 

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1 東日本大震災12周年追悼行事の実施について

市長:

東日本大震災の発災からまもなく12年を迎えようとしておりますが、盛岡広域首長懇談会では、盛岡広域の皆さまとともに、震災で犠牲になられた方々を追悼し、あの日の記憶・教訓を語り継ぎ、想いをつないでいくため、東日本大震災12周年追悼行事を実施いたします。

3月11日の土曜日、午後2時40分から、盛岡城跡公園内のもりおか歴史文化館前において、追悼式を行います。東日本大震災が発生した午後2時46分に合わせて1分間の黙とうや、献花などを予定しております。

また、同会場において、「祈りの灯火2023」を行います。午後5時からは、灯籠点灯式を行い、それぞれの想いを込めて、多くの皆さまに作成していただいた約1万個の灯籠に火を灯します。

なお、盛岡市として心からの哀悼の意を表するため、3月11日は、終日、本庁舎等に弔旗を掲揚するほか、震災で犠牲になられた方々の御冥福をお祈りするため、午後2時46分から1分間、サイレンを吹鳴し、市民の皆さまと共に黙とうしたいと存じます。

記者:

12年迎えるってことについての市長の所感を改めてお願いしたいのと、あと内陸避難で盛岡を終の棲家にされる方も増えてきていると思うんですが、今後の支援についてのお考えについても併せてお願いいたします。

市長:

あっという間に12年が経ったのかなあと思いますけども、本当に当時振り返ってみればですね、非常に寒い日だったなあということ思ってます。それで私も市内の中でですね、ある方のお葬式に出ていたんですけども、その弔辞を読み上げている最中でですね、大変、お寺がですね、つぶれるんじゃないかという程の強い揺れを感じたことを今でも覚えています。

そんな中で本庁舎に戻ってまいりましてですね、なかなかテレビの画像が出てこない中でありましたけど、発電機回しながらようやく出たら、ちょうど宮古の市役所の裏の所からですね、津波が堤防を越えてですね入ってくる映像が目に入ってきて、大変なことになったなあということを思いました。そういう中で、本当に沿岸部の方々が大変な状況に陥ったなあということを感じましたし、また、盛岡市の方でも長期間に渡っての停電関係もありましたし、そこに来てなかなかガソリンが入ってこないとかですね、いろんな出来事が起きた時でありましたけれども、本当に、それでも盛岡の場合、3日ぐらいで復旧しましたけれども、それから沿岸の方々の支援に向けてですね、どういう対応をしていくかということ。総力を挙げて取り組んできたこと。今でも思い出されます。

そういうことで、本当に総力戦でですね、沿岸の復興に向けて取り組んできた。まだまだ、ハード面はだいぶ整ってきましたけども、心のケアとかですね、まだまだフォローしていかなければならないところが多々あるのかなあと思っておりますので、我々としても今も沿岸の方に職員を派遣をさせていただいて、だいぶ落ち着いてきたので、今、陸前高田のみになってまいりましたけども、その自治体の希望に沿ってですね、職員の派遣をさせていただいてまいりました。

盛岡の方に避難されている方々もたくさんおられたわけでありますが、そんな中ですでに自分で家を建てられた方等もおられますが、そのほかにやはり、なかなか住居が定まらないでどこかということで、県の方で復興支援の住宅を建設をするということになりましたので、そちらの方に全員、まず入っていただけるというなりましたので、あとは今後とも、盛岡市としてはその方々のですね、ケアをしっかりやっていくということ。そういう意味では、これからも復興支援センターありますけれども、そちらの方とも連携を取りながらですね支援を継続してまいりたいなと思っております。

記者:

今回も盛岡城跡公園の方で追悼行事をやるということで、市民の皆さんに改めて呼びかけたいことなどがあればお願いします。

市長:

多くの方々がですね、灯篭を制作してですね、灯火を灯していただけるということであります。それだけ、本当に多くの市民の皆さん方が私たちは忘れないと、あの時の想いを忘れないで後世にも伝えていかなければなりませんし、支援の気持ちをですね、私たちはしっかり持ちを続けるんだという確認をする。大切な意味のある行事であるなと思っておるところでございます。

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2 JR田沢湖線前潟駅開業セレモニー等について

市長:

3月の18日土曜日に予定しているJR田沢湖線前潟駅の開業を記念して、開業セレモニー等を開催いたします。2月の22日にプレスリリースした内容となりますが、改めて概要をお知らせいたします。

3月18日は、盛岡市及びJR東日本盛岡支社の主催により、開業記念式典として、午前9時20分から、前潟駅駅前広場において、テープカットやさんさ踊りの披露を行います。

記念式典終了後は、イオンモール盛岡及びJR東日本盛岡支社の主催により、イオンモール盛岡イーハトーブ広場において、前潟駅開業記念イベントを開催し、田沢湖線沿線観光PRや駅弁や鉄道関連グッズの販売などを予定しております。

盛岡市西部の交通結節点として前潟駅が開業することにより、鉄道利用促進による渋滞解消や、駅周辺の賑わいの創出による地域の活性化に寄与するものと期待しているところでございます。開業後は、是非、JR田沢湖線前潟駅をご利用いただきたいと存じます。

記者:

いよいよ開業ということでにぎわい創出を図られるかと思うんですけども、改めての開業への期待ですとか、それから今後の展開の予定なども、もし何かあれば教えていただければと思います。

市長:

この前潟駅についてはですね、だいぶ以前から地域の方々からの強い要望が寄せられてた駅でありましたけれども、ようやくにして開業までですね、こぎ着けることができたということであります。そして多くの方々に公共交通をですね、ご利用いただく中での渋滞緩和という部分にもつながってまいりますけども、それと併せて、実は、ちょっとそこからは徒歩で行かなければならない、また自転車で行かなければ、若干行かなきゃならないんですけども、盛岡市立高校がその先にあるわけでありますが、そういう意味では通学に相当、今までとは違った意味を持つ駅になってくるのかなあと思っております。

そして、やはりショッピングセンターがすぐあるわけでありますので、盛岡のみならずですね、秋田県側の方からもですね田沢湖線を利用して、多くの方々がお越しになる要素を持っている駅ではないかなと思いますので、多くのこれからの賑わいをですね、期待をしたいなと思っております。

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3 ニューヨーク・タイムズの記事掲載による観光、魅力PRなどの効果について

記者:

ニューヨーク・タイムズの記事掲載による観光、魅力PRなどの効果はどの程度と捉えているのか、また、具体的な数字もありましたら併せて教えて下さい。

市長:

ニューヨーク・タイムズ紙の「2023年に行くべき世界の52カ所」に選出され、魅力PRと多くのメディアに取り上げられたことで、日本全国はもとより、海外からも様々な反響がございました。

数値的なものでは、盛岡駅に設置されております「いわて・盛岡広域観光センター」の来訪者が、令和4年1月には845人であったものが、令和5年1月には約2倍の1618人、うち外国人の方は8人から、174人と大幅に増加しており、更に、この2月は10日までの間に350人の来訪者があり、そのうち外国人の方が122人となり、割合が大きく増えております。

PRの効果については、市のホームページの特設ページに2月23日現在で約6万2千件のアクセスがありました。また、希望する方への観光パンフレットの送付が記事掲載後に81件あったほか、盛岡の日常の魅力をまとめた「盛岡という星で」ビジュアルブックの無料配布を行ったところ、約1000件の配布希望があり、市の情報が求められているものと感じております。

今後につきましても、本市の魅力や情報を積極的に発信するほか、観光客に対するおもてなしの体制整備などを実施して参りたいと思っております。

また、クレイグ・モド氏により、これからもSNSを通して外部から発信を行うことについて喜んで継続していただけるほか、旅行関係のことや本市の魅力について助言をいただけるとのお話がありましたので、今後も継続した関係性を構築して参りたいと存じております。

記者:

盛岡駅の広域観光センターの方の来訪者が大変増えたということだったんですけども、この数字の増加というものがコロナ渦の移動制限が緩和されたことというのも観光客の増加という要因につながっているものと思いますが、実際にニューヨーク・タイムズを読んで来られた外国人の方がいたとか、どの程度、ニューヨーク・タイムズの掲載が観光客の増加につながっているかとか、もし把握されていましたら教えてください。

交流推進部長:

今のところですね、数字的なものしか申し訳ありませんが押さえておりませんので、今後、どういった内容で盛岡にいらっしゃったのかとか、多分、押さえている部分もあると思いますので、そこをちゃんと整理していきたいなと思ってますので、すみません、今のところ数字はございません。

記者:

観光客数が大幅に増加しているということでしたが、市長が考えておられる観光に関して市が抱える課題であったり、改善点がもしあればお伺いできますでしょうか。

市長:

まず、先ほどに申し上げました部分にも関係しますが、まずは盛岡駅にですね、降り立った時に、それをしっかり、希望に沿った形でご案内できるようにですね、英語等中心になるかもしれませんが、語学の堪能な方を配置をしながらですね、わかりやすくご案内できる。これを今まで南だけだったわけですが、北口の方にもですね、両方どちらから出てもですね、対応できるような形に窓口を広げますし、それからシティWi-Fiですね、これを盛岡駅から八幡の通りまでですね、大通りもずっと通ってですね、メインな通り。観光スポットもそこでですね検索できる形になっていますので、そういうものを活用していただきながら街の中を散策していただけるような、そういうふうなものをきちっと対応して行きたいなと思ってます。

それから私も先日、新幹線で上京する時に大きな団体の方がですね、年配の方々、ご夫婦の方々が多かったですけれども、本当に車両が満杯になるくらいですね、大きなトランク持ちながら盛岡駅から乗って行かれました。その旅行会社、クラブツーリズムという形の会社でしたけども、あれは同じ趣味を持っている方々に集まっていただいて、今年はどこに行こうかと言った時に、そういう盛岡という場所の中でですね、交流する機会を作ったんだろうと拝察をいたしましたけれども。そういう形でできるだけ発信ですね。今年はどこに行こうかと思っている方々がたくさんおられると思っております。特に修学旅行もそうだと思いますし、それと県議会、また、全国の市町村議会の視察というものも全国ですね、いろんな所行くわけですが、議会事務局では今年はどこに行こうかと頭を悩ませているわけでありますけども、そういうところのきっかけなどにもご案内をするとか、いろんな形でニューヨーク・タイムズに掲載されたことの中でですね、ぜひ、ご案内を多くの方々にお知らせをするようにですね、発信力を高めていきたいなと思って、いろんなルート、観光旅行会社、これも東京のみならずですね、関西方面とかですね、そちらの方にも幅広くご案内をしていく。また、JRの中の冊子が、座席の前に置いてますが、その中にも盛岡の部分とかですね、あとは航空会社の方とかですね、いろんな形でJRさんも多くの方々に来ていただくための協力をですね、惜しみなくしていただける方向にあるものと認識しておりますので、連携しながらですね、力強く発信をしてまいりたいなと思ってます。

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4 盛岡市パートナーシップ・ファミリーシップ制度について

記者:

5月に導入予定の盛岡市パートナーシップ・ファミリーシップ制度の案が示されました。一関市に続き、県内2番目で、事実婚や親、子の関係も含むなど対象範囲を広げています。性的少数者に対しては、元首相秘書官や岸田首相自身からも差別、否定的ととられるような発言が出ていますが、差別を解消していくために今後、制度の導入に加えてどのようなことが必要だとお考えでしょうか。

市長:

性的少数者に対する差別の背景には、自身と異なるものに対する関心の低さや、知識が十分でないことが挙げられ、その解消には、性の多様性を理解するための啓発活動が重要であると存じます。

国においては、今回の発言を契機に、LGBT理解増進法案の検討の動きがあると承知しておりますが、今後、性の多様性についての議論が深まることで、性的少数者に対する差別の解消に繋がることを期待するものであります。

本市ではこれまでも、性の多様性に対する理解を広げることが必要との観点から、職員や教職員向け研修会及び市民向けの講演会等を開催して、意識啓発に取り組んでまいりましたが、パートナーシップ・ファミリーシップ制度の導入は、性の多様性を市民や企業等に広く意識付ける好機ととらえており、まずはチラシなどで、制度の趣旨や効果をわかりやすく伝えるとともに、性の多様性に対する理解を一層広げるために、他の自治体との連携につきましても積極的に取り組んでまいりたいと存じます。

記者:

性的少数者のですねパートナーシップ制度・ファミリーシップ制度についてなんですけども、この制度、婚姻と同等の関係として公に認められるということで、その性的少数者の方々の生きづらさ解消という意味があると思うんですが、ただこれは法的拘束力があるものではなくて、あくまで行政であったり、民間業者については理解が前提にあって、そのうえで最大限受けられるサービスという形が増えていくという形になっていくもので、市民の理解増進はもちろんなんですけども、そういう事業者に対してですとか、行政の公的サービスであればパートナーシップ制度であればこういうサービスが受けられますというところも拡充する努力といいますか、動きを見せていかなければいけないと思うのですが、そちらの方はどういうふうに進めていこうというようなお考えは。

市民部長:

行政の方の、市の行政サービス等の拡充については、今、庁内の方で、それにサービスが充実できるかどうかということを各部の方と調整をしているところでございます。また、市長の話にもありましたとおり、各自治体との連携というなかで、県も含めてなんですけども、そういった行政サービスの充実というものができるかというのをこれから検討していきたいと思います。また、一般企業の皆さんについてはですね、導入を機会に、すでに取り組んでいる自治体ではチラシとかそういったものを企業さんにお配りして、それぞれの企業で理解をいただいて、提供できるサービスを拡充していただくというような取り組みがあるようですので、そのことについても、導入、できれば前から取り組んでいきたいなと思っております。

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5 岩手県知事選について

記者:

先週、県議会の方で達増知事が出馬を表明されました。これで現職と新人の、今のところ一騎討ということになりますけども、市長としてこの構図どのようにご覧になっているか。または、盛岡市の市長として知事に期待すること。所感を教えていただけますでしょうか。

市長:

まず、現在の県政において大きな課題というものをですね、人口減少、少子高齢化への対応。それから地域の振興とか産業振興。新型コロナの影響での物価高への対応など、課題が数多くあるだろうと思っております。これは盛岡市も同様な課題があるわけでありますけども。特にも、人口減少と少子高齢化への対応については、県内の各市町村にとっても共通の課題でありますことから、市町村と連携して、県全体、一体となって課題解決に取り組んでいただく組織体制の強化が必要であると存じておるわけであります。

また、地域振興、産業振興については、県内でも、県南と他の地域間での大きな格差がありますことから、その格差を少しでも縮小できるような体制を強化して、各市町村の取組をリードして、推進していただきたいと思っております。

県南の方がかなり注目されておりますけども、やっぱり県北、沿岸の方、盛岡以北もそうでありますけど、そういう中でのですね地域間のバランスというもの。これをですね県としてしっかり全体を見回してリードしていただくことが必要ではないかなと思います。特に県北に繋がっていく道路網がちょっと脆弱であるなと思っておるわけです。県北の市町村の方からはですね、その辺の充実について県の方に強く要望しているわけでありますけども、最終的には盛岡まで通じる道路ですから盛岡としても期成同盟会に入ってですね、おるわけですけれども。いずれそういうところの格差是正に向けてのですね、県全体を見渡した対応ということが必要なんではないかなと。

いずれどなたが当選されても、県政の舵取り役として、県民の負託にしっかりと応えていただくよう期待をしたいなと思っております。

記者:

念のためお聞きしますが、今のところ立候補を表明されているどちらかの候補を支援するといった予定はありましたでしょうか。

市長:

今のところは特に具体的に決めてるものはございません。

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6 盛岡市長選について

記者:

今時点で、ご自身の8月に任期満了を迎える谷藤市長ご自身の満期について、今後、次期に立候補するかどうか態度はまだ明らかにされないということでよろしかったでしょうか。

市長:

はい。しかるべき時期にですね、後援会の総会等をですね開催しておりませんので、それらを手続きをしっかり踏んだうえでですね、後援会長が12月の初めにお亡くなりになった。私の後援会の33年間お勤めいただいた方でございましたので、喪に服しながらですね、しかるべき時期に総会を開かせていただいて、後任を決定した中でいろいろと相談しながら方向性を出していきたいなと思ってます。

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