クマにご注意ください!
広報ID1001651 更新日 令和5年12月4日 印刷
クマの活動が活発になる季節です。近年は人里周辺への出没も増えており、人身被害が発生しています。山菜採り等で入山する際や山間地に近い農地での農作業は十分な対策をとり、被害を防止しましょう。
「ツキノワグマの出没に関する警報」が発表されています。
令和5年5月26日付けで、岩手県より「ツキノワグマの出没に関する警報」が発表されました(7年ぶり2度目)。
県内では、クマによる人身被害が令和5年4月1日から11月19日までに44件(47名)発生しており、記録がある1993年度以降の最多を更新しています。農作業中や散歩・歩行中、きのこ採り中に不意に襲われるケースが増えております。
人里での目撃情報も非常に多く寄せられておりますので、クマを寄せ付けない対策を積極的に行い、被害を未然に防ぎましょう。
ブナの結実が「大凶作」と発表されております。
クマのエサとなるブナの結実の豊凶と、クマの出没との間には強い相関関係がみられます。
令和5年10月20日付けで東北森林管理局より「令和5年度のブナの結実状況について」が発表され、岩手県における今秋のブナの結実の豊凶は、推測どおり「大凶作」となりました。
クマの主要な食料の1つとされるブナの実が少ないことが確実となっております。
エサが無い状況において、農地や集落周辺における生ごみ、収穫残渣、放任果樹等はクマを誘引し、執着させ、効率的に栄養を得られることにより冬眠を遅らせる原因となります。
クマを誘引するおそれがある収穫残渣等の管理・除去を徹底して下さい。
クマの行動が活発になります
盛岡市内の山林内はクマの生息地です。今年もクマが冬眠から目覚め、食べ物を求めて活発に行動します。
春から秋にかけての行楽シーズンは、山菜採りや登山、渓流釣りなどで野山に入る機会が多くなることから、クマとの予期せぬ出会いにより被害に遭う危険性が高まります。
入山時や山間地に近い農地での作業中は鈴やラジオを携帯する、廃棄野菜等の管理を適切に行うなど、「クマに遭わない、クマを寄せつけない対策」を十分にとり、被害を未然に防止しましょう。
被害に遭わないための予防策
- 鈴やラジオなど音の出るものを携帯し、自分の存在をクマに知らせること。
- クマの出没情報を確認し、クマの行動が活発になる早朝、夕方は入山を控えること。
- 森林、斜面林などのそばの農地は、クマの出没ルートとなりやすいので特に注意し、周囲の低木の刈り払いなどを行うこと。
- 頻繁にクマが出没する地域においては、できるだけ単独での行動は避けること。
- 山菜採りや釣り等の際は、下や前だけを見ないで周囲の状況を確認すること。
- 生ごみや野菜・果樹の廃棄残さ等を適切に処分すること。
- お墓のお供え物は持ち帰ること。
- 農地では果樹園等の収穫後の放置果実や廃果を適切に除去すること。
- クマは収納庫に入り込むこともあるため、施錠などの管理を徹底すること。
- 草刈機などに使われるガソリンなどの揮発性物質も誘引物となるため、保管場所に注意すること。
味を覚えたクマは、何度でも執着して通うようになります。
不測の事態を招くことにつながりますので、誘引物は必ず撤去してください。
- 走ったり、背中を見せて逃げたりしないで、目を離さず、ゆっくり後退する。
- クマとの間に木や岩を挟むようにする。
- 持ち物(リュックなど)を置いて注意をそらす。
- 風向きに注意して忌避スプレーを使う(持っていれば)。
- 至近距離でクマと突発的に遭遇した場合は、両腕で顔面や頭部を覆い、直ちにうつぶせになるなどして重大な障害や致命的ダメージを最小限にとどめる。
- 車で追いかけるなど、クマを刺激するような行動は、絶対にとらない。
山や森に入ることは、クマの生活場所に入ることです。
なによりも出会わない工夫をすることが大事です。
令和5年度のクマ出没状況
1 出没等件数(令和5年11月30日時点)
区分 | 件数 |
---|---|
目撃 |
181件 |
痕跡 | 39件 |
農作物被害 | 70件 |
人身被害 | 0件 |
計 | 290件 |
2 出没等状況一覧
関連情報
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