【令和5年6月1日~】アカミミガメ・アメリカザリガニの規制について
広報ID1043089 更新日 令和5年5月30日 印刷
条件付外来生物について
アカミミガメとアメリカザリガニは、令和5年6月1日から「条件付特定外来生物」に指定されます。
「条件付特定外来生物」は、外来生物法に基づき特定外来生物に指定された生物のうち、通常の特定外来生物の規制の一部を、当分の間、適用除外とする(規制の一部がかからない)生物の通称です。「条件付特定外来生物」も、法律上は特定外来生物となります。
現時点で「条件付特定外来生物」に指定される生物は、アカミミガメとアメリカザリガニの2種のみです。これら2種以外の特定外来生物は、これまでどおり、特定外来生物についての全ての規制がかかりますので御注意ください。
注意するポイント
飼育するにあたって
規制開始後も、一般家庭でペットとして飼育しているアカミミガメ・アメリカザリガニは、これまでどおり飼うことができます。
申請や許可、届出等の手続きは不要です。
アカミミガメ・アメリカザリガニが寿命を迎えるまで大切に飼育してください。
野外放出の禁止
アカミミガメ・アメリカザリガニを池や川などの野外に放したり、逃がしたりすることは法律で禁止されます。
違反すると罰則・罰金の対象となります。適切な飼育を行わずにカメやザリガニが自力で逃げ出した場合も違法となることがあります。
逃げ出さないような容器で適切に飼育してください。
飼育することができなくなった場合
飼い続けることができなくなった場合は、友人・知人・個体の新しい飼い主探しをしている団体等に譲渡してください。
この場合も、無償(譲り渡す側が引き取り料等を払って引き取ってもらう場合も含む)であれば申請や許可、届出等の手続きは不要ですが、責任をもって飼うことのできる相手を探して下さい。
ただし、無償であっても頒布(有償・無償を問わず、不特定または特定多数の者に配り分けるような行為)にあたる行為は規制されます。
アカミミガメ
基本情報
原産地:米国東南部からメキシコまで
大きさ:最大背甲長は雄20cm、雌28cm(2.5kg)で在来のニホンイシガメ(1kg前後)より大型
食 性:雑食性(魚類、甲殻類、水生昆虫、水草等)
生態系等への影響
在来のカメ類と餌や日光浴場所等を巡って競合し、定着地域では在来のカメ類や水生植物、魚類、両生類、甲殻類等に影響を及ぼしていると考えられます。
また、レンコン畑のレンコンの新芽食害等の農作物被害が報告されています。
アメリカザリガニ
基本情報
原産地:ミシシッピ川流域を中心としたアメリカ南東部からメキシコ北東部
大きさ:全長が通常10cm程に成長し、最大で15cm
色:成体は赤~赤褐色。若齢個体は淡褐色、黄褐色、緑泥色
寿命:4~5年(野外では死亡率が高く平均寿命としては12箇月に満たない。多くの個体は3年程度、大型個体は4~5年は生存。12年近く生きた例もある)
生息環境:河川・湖沼・池をはじめ、農業水路や水田、ため池など、さまざまな水域に生息。高水温・低酸素・水質汚染にも耐性があり、劣悪な水環境であっても定着し増殖することが可能。
餌:雑食性で、陸生植物の落ち葉、藻類や水草等の植物や水生昆虫、オタマジャクシ、魚類等の動物など、さまざまな動植物を捕食する。
繁殖:抱卵するメスは一年中見られる。水温が18~25℃の温暖な時期に産卵する個体が多い。
生態系等への影響
アメリカザリガニによる被害は、大きく分けて以下の3つです。
- 在来種への直接的な影響
- 種間相互作用、生態系全体への影響
- 在来種への病気の媒介
アメリカザリガニがすでに蔓延している水域でも、捕獲し低密度状態にしたことにより、水生生物相(カエル類、魚類、水生昆虫類、水生植物)が劇的に回復した事例が報告されています。
また、一部では農業被害も報告されています。
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