盛岡市地域おこし協力隊活動報告(令和4年12月・知念隊員)

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広報ID1041618  更新日 令和4年12月28日 印刷 

こんにちは。盛岡市農政課の地域おこし協力隊として鳥獣被害対策と狩猟分野を担当している知念と申します。

前職は商業写真を撮影するカメラマンで、写真や文章でその場の空気や人の想いを伝えることを得意としています。

盛岡市農政課へは令和2年の9月に着任し、令和4年12月現在で約2年と4ヶ月の間活動してまいりました。

着任当初は狩猟のことや野生鳥獣被害対策のこと、盛岡の各地域のことをよく知るため、市の有害鳥獣捕獲活動に参加したり、狩猟免許を取得して先輩ハンターの狩猟に同行したり、地元の方々から地域のお話を聞いたり、とにかく手探りのリサーチ活動を行ってきました。

そのどれもが今までの人生では触れてこなかった貴重な経験で溢れています。

協力隊活動報告(令和4年12月)写真1

協力隊活動報告(令和4年12月)写真2

協力隊活動報告(令和4年12月)写真3

そこで見聞きし体験したことと、地域の方々と話し合って決めた方向性をもとに、今では地域が主体性を持った対策の体制を作ることを目標に日々活動を行っています。

今回はこれまでの活動から、一つ事例をご紹介致します。

活動地域の一つである盛岡市の大ケ生は、風光明媚な農村の景観と昔ながらの手仕事や文化が生活のなかで守られてきた魅力的な中山間地域です。

地元の方はみなパワフルで優しく、生きる力に溢れている方が多い強い地域ですが、一方で人口減や高齢化で地域の担い手が不足し始めているという課題も抱えています。

協力隊活動報告(令和4年12月)写真4

協力隊活動報告(R4年12月)写真5

地域には長く耕作が行われていない田畑や荒れた林縁が点々と存在し、そこから侵入するシカやクマなどの野生動物に耕作している田畑が荒らされています。

協力隊活動報告(R4年12月)写真6

電気柵などの防御の対策は基本的に個々で行われており、時には市の事業で捕獲が行われていますが、地域内で活動できるハンターや対策を行う組織はなく、対策の方向性や作業負担には大きな差があります。

協力隊活動報告(R4年12月写真7)

そこで、令和3年の12月に鳥獣被害対策の勉強会を開催し、地域の対策の現状や捕獲活動を行う実施隊(有害捕獲を行うハンターさん達)の活動の状況などの意見交換を行いました。

地域と実施隊の顔の見える関係が出来ると、ハンターさんと地元の方の日々のコミュニケーションがより活発になり、これまで報告されてこなかった被害や小さな痕跡などの情報がすぐに共有されるようになりました。

さらに、地域内から「自分でも捕獲を行いたい」と自ら狩猟免許を取得する方が現れ、現在までに新たに3名がハンターになり、令和4年の11月(猟期のスタート)から、捕獲に向けて地域内の被害地に罠をかけながら一緒に試行錯誤しながら活動しています。

協力隊活動報告(R4年12月)写真8

私の活動ではこの他にも時にりんごの摘果を手伝わせてもらったり、地域の神楽の練習を見学させてもらったり、登山道の整備に参加したり、一見すると鳥獣被害対策とは直接関係のない活動をすることもよくありますが、私の中では勉強会を開いたり罠を掛けたりすることと本質的には同じです。

なぜなら鳥獣被害も地域課題の一つと捉えると、それを解決する道の先は地域づくりに繋がると思うからです。

協力隊活動報告(R4年12月)写真9

協力隊活動報告(R4年10月)写真10

協力隊活動報告(令和4年12月)写真11

協力隊活動報告(R4年12月)写真12

協力隊活動報告(R4年12月)写真13

協力隊活動報告(R4年12月)写真14

地域外の自分が地域づくりの仲間に入れるなんて、こんなに嬉しいことはありません。

このような日進月歩の活動ですが、応援していただけると幸いです。

写真:Yuki Chinen

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