盛岡市地域おこし協力隊活動報告(令和5年2月・佐藤隊員)

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広報ID1041986  更新日 令和5年2月15日 印刷 

2021年の7月から盛岡という星でBASE STATIONで高校生の探究活動支援をメインに活動している佐藤です。高校生と地域で活躍する専門家などとのマッチングをおこなっているほか、探究活動を促進するプログラムなども実施しています。

先月、BASE STATIONを利用している高校生がさわや書店にご協力をいただき、読書会を開催しました。今回は、この事例をご紹介しながら、探究活動支援の様子をお伝えします。

協力隊活動報告(R5年2月)写真1

イベントを開催したのは、「地域間の本に触れる機会の格差」をテーマに活動に取り組んでいる盛岡第一高等学校の4名です。当初は2名で活動をスタートしました。2人とも盛岡市外の出身で、盛岡の高校に通うなかで、図書館が充実していることや書店がたくさんあること、周りで本を読んでいる生徒が多いと気づいたことをきっかけに、このテーマで探究を進めると決めたそうです。出身中学校にアンケートを取得したり、図書館へインタビューするなど情報収集を積極的に進めながら、格差解消につながる具体的なアクションを検討したいと、私たちに相談をくれました。

[1]本の街盛岡を体現する方の紹介
本の街盛岡といわれるように、盛岡市内では多くの方々が「本」について活動なさっています。その中でも、生徒の皆さんには、本の魅力を伝える活動をなさっている書店の方と読書会の主宰者をご紹介しました。

●株式会社さわや書店 栗澤さん

本の魅力を伝えることができる取組をしたいと相談があったため、本の販売のみならず、本にまつわるイベントも実施されている“さわや書店の栗澤さん”をご紹介。栗澤さんからは現代人の本離れの現状や地域での活動内容を伺いました。また、地域格差解消につながるアクションを一緒に考えていただきました。

●読書朝食会“Reading-Lab” 岩手 主宰 小笠原康人さん 純子さん

栗澤さんとのフィールドワーク後、“本”と“カフェ”をかけあわせたイベントをしたいと相談があったため、読書朝食会を長年開催されているお二人をご紹介。読書会の内容や取り組み姿勢を伺いました。話を伺う中で、本の魅力を伝え合う読書会が自分たちの目指したい方向性と合致したため、高校生が読書に興味を持つための読書会のプランを一緒に考えていただきました。

協力隊活動報告(R5年2月)写真2

[2]読書会のコンセプトの明確化とトライアルイベント

その後、「地域のよりどころ」というキーワードを活動の軸と定めて、読書会を開催することになりました。そもそも「地域のよりどころ」には何が必要か、どのように中高生のニーズを満たせるのかを一緒に考えていくこととなりました。

取組を進めていく中、「図書館を通した地域の活性化」をテーマに活動したいと考えているグループが盛岡という星でBASE STATIONへ相談に訪れていたことをきっかけに、一緒に活動することになりました。一人ひとりの相談に寄り添うことはもちろん、高校生同士のつながりが生まれたことはサポートする中でも嬉しいエピソードです。

メンバーの友人などに声をかけ、BASE STATIONで開催されたはじめての読書会では、おすすめの漫画を紹介しあいました。フィールドワークでお世話になった小笠原さんご夫妻も駆けつけてくださり、本好きな参加者同士とても盛り上がりました。

協力隊活動報告(R5年2月)写真3

[3]さわや書店とのコラボレーション

トライアルイベントを終えた後、メンバーの出身地で二回読書会を開催しています。しかし読書会が今後広がっていく様子が想像できず、影響力も限られていると感じたそうです。そこで、さわや書店とコラボした読書会を開催するために、栗澤さんへプレゼンテーションをすることに。(検討段階で、高校の先輩でもあり、現在はダ・ヴィンチ編集長としてご活躍されている川戸さんもアイデアの検討に参加してくださいました。)

栗澤さんへのプレゼンでは、取り組みの背景やこれまでの活動など、思う存分伝えてくれました。1年以上前から活動をサポートしていたこともあり、立派にプレゼンする姿に思わず涙がこぼれそうになりました(笑)。栗澤さんも趣旨に賛同いただき、ご快諾いただいたことから、さわや書店とコラボした読書会が実現できました。

読書会に向けて実施した栗澤さんとのブレストでは、高校生からも積極的に提案する姿が見られ、前向きな取り組み姿勢がうかがえました。読書会当日は川戸さんも駆けつけてくださり、高校生の取り組みを応援してくださいました。

協力隊活動報告(R5年2月)写真4

今回の読書会でおすすめされた本は1枚のチラシにまとめられ、今後さわや書店で配布いただく計画です。さわや書店で本を選び、選んだ本についてさわや書店で発信するという新たな形の読書会。彼女たちの本が好きという気持ち、読書を楽しんで欲しいという気持ち、そして取り組みを常に振り返ることのできた姿勢がこの取り組みを成功させたのだと感じております。初めてお会いした時に、誰かと協力してアクションを起こしたいと話していた彼女たちが、こうして目標を達成できたこと、その達成をサポートできたことをとても嬉しく思います。

今後も、高校生が地域とつながるきっかけを提供できるよう探究活動支援に尽力していきます。盛岡という星でBASE STATIONには、高校生の活動の様子をまとめたレポートも掲示しておりますので、ぜひご覧いただければ嬉しく思います。

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