盛岡市地域おこし協力隊活動報告(令和5年9月・杉田隊員)
広報ID1044358 更新日 令和5年9月22日 印刷
こんにちは。令和5(2023)年2月より、『盛岡市の中心市街地活性化』をテーマに活動している杉田有衣(すぎたゆい)と申します。
今年の1月下旬、盛岡へ移住してきました。これまで何度も盛岡を訪れてはいましたが、真冬ははじめて。着任初日の2月1日は驚くほどの大雪となり、北国の厳しさを体感しました。
寒さは身に堪えましたが、盛岡での新たな生活は、期待と希望で満ち溢れたものでした。ここに来る前はただ想像するしかなかった時間がこうして流れている不思議に、ふわふわと地に足つかないような感覚を味わっています。
これまでは旅行で盛岡を訪れていたので、暮らすとなると印象も違ってくるのかと思っていましたが、意外なことに何の違和感もありませんでした。はじめて来たときに感じた、あの全身に透きとおった空気がめぐっていく感覚は、いまもなお感じることができます。通勤途中に見える山々、空、川、目の前にひろがる何気ない風景に、癒し励まされ、元気をもらっています。
地域おこし協力隊としての活動も、これまで経験したことのない「はじめて」の連続でした。これほど短期間に多くの人と出会うこと、そしてこんなにたくさんの質問をされることは、これまで一度もありませんでした。
みなさん、すこし戸惑った様子で「どうして盛岡へ来たのか」たずねます。そして、私の話を頷きながら聞いたあと、「よく来たね」と言ってくださいます。私はその一言が好きです。背中をそっと押してもらったような、前へ進めるような気がします。
着任してから約半年が経ちました。盛岡市と盛岡まちづくり株式会社が行なっている「人流分析システム」事業や、商店街で開催されたイベントに参加するなど、中心市街地の賑わい創出を目指して日々活動しています。
活動をとおして、盛岡に住んでいる人たちや働いている人たちと関わり、課題や認識を共有することで、これからの盛岡をより居心地のいい街にしていきたいという思いが強くなっています。
これからの活動の中でも、盛岡に関わっている人たちからいろいろなお話を聞いてみたいという思いがあり、『聞き書き』という方法をとおして対話する機会を作っていきたいと考えています。
『聞き書き』とは、一般的な取材記録とは異なる手法で、話し手の言葉をそのまま書き起こし、聞き手の解釈などを加えないありのままの言葉を文章にして残していくというものです。話し手と聞き手の関係や、取材したタイミングなどによって内容もそれぞれ違ったものになり、その瞬間のなまの言葉が残ります。その時代、その場所で生きている、その人によって語られる言葉は、その人が何を考え、何を大事にし、どう生きてきたのかだけでなく、その人の生きている社会や風土、文化、歴史など、さまざまな物事を含んで私たちに届きます。盛岡のまちの人が語る言葉を集め、その言葉と記憶を記録として残していくことは、数年先、数十年先のまちの未来を考えていく上でも、貴重な資料になるのではないかと感じています。
私自身、まだ『聞き書き』について詳しくないので、専門家の方にお話を聞き学びながら、実践していきたいと考えています。また、『聞き書き』という情報の残し方があるということを広く知ってもらうための活動も行いたいと思っていて、専門家をお招きしてトークイベントを開催する予定です。
盛岡のまちをつくっているのは、そこに関わる人、一人ひとりなのだと思います。盛岡に関わるいろいろな人からお話を聞いて、その人の言葉や記憶を大切に残していきたいです。
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