盛岡市地域おこし協力隊活動報告（令和5年5月・山本（明）隊員）

　こんにちは！盛岡市地域おこし協力隊の山本明子です。令和4年4月に着任して、市の総合交流ターミナル・ユートランド姫神をベースに、利用促進とオリジナル商品開発をテーマに活動しています。千葉県成田市から移住してきました。

　前職は、公立小学校の英語教育に関するティーチングアドバイザーでしたが、職歴と問われると、ホテル業・航空会社・旅行会社と多岐に渡ります。主に英語を使ったサービス業に従事してきました。学生時代を海外で過ごしその頃からイノベーションに興味を持っていたので、地域おこし協力隊としての活動に「夢」を持っています。

　私の活動拠点であるユートランド姫神は、盛岡市の北の端っこ玉山地域の生出にある温泉を持つ市の複合施設です。東に姫神山、西に岩手山を望むとても自然が多く素敵な場所です。近くに岩手山の伏流水である生出湧水があり、水が豊富でクレソンや養殖鱒などが特産品です。

　とても素敵な場所ですが、残念なことにイマイチ知名度に欠けています。市民ですらどんな施設があるのか知らない人も多く、認知度を上げるのが目下の活動目標になっています。

　着任してからチャレンジしたのは、この地域で初のマルシェ開催。地元を盛り上げたいと思っている方たちの協力を得て、夏と秋に開催する事が出来ました。

　また、産直で取り扱う加工品を増やすため、6次産業化（イノベーション）のサポートを始めました。「たまやま温泉Lab」は、ユートランド姫神内の食工房でジェラートやチーズ製品を販売していますが、その加工段階で出るホエイを使ったリキュールの商品開発を市の6次産業化スタートアップ支援を活用してサポートしました。ユートランド姫神で12月に試飲会をして2月から産直で販売を開始しました。陸前高田の北限のゆずを活用して開発したことでマスコミに注目され、それが功を奏して産直用に用意したリキュールはすべて完売しました。

　その他にも生産者さんがご自分で作った野菜やお米の販路開拓のため、惣菜工房を作って6次産業化に取り込むことにもサポートしました。保健所へ一緒に通い、コンセプトを決め試食会を行い、原価計算をして値段を決め、お店のロゴを作り開業へ向けて一つ一つ積み上げていきました。中古物件を改装し対面販売もできる惣菜工房と昔ながらの味を守る漬物工房を完成することができました。

　そして、私の活動拠点であるユートランド姫神の知名度を上げるため、創業25周年の節目を活かし、記念のロゴを作り、それを使ってキャンペーンを企画しました。第一弾として、記念行事に先駆けてオリジナルエコバックと缶バッチを「25」にかけて限定250個作成し販売をスタートさせました。ロゴデザインは、風見緑哉さん（盛岡市地域おこし協力隊OG）にお願いしました。ユートランド姫神や玉山地域から連想されるものが入ったとても素敵なデザインに仕上がりました。

　オリジナルエコバックには、「つなぐ・とどける」という会社理念から、さらに多くの方と繋がっていけるように願いを込めて「おまけキャンペーン」を付けて販売しています。

　キャンペーン期間はお買い求め頂いてから令和6年3月31日迄です。私の活動を通して知り合った方の中でキャンペーンに賛同して下さる方を募集しご協力を頂いています。「おまけ」は皆さんをつなぐきっかけで、各店舗で違いはありますが、オリジナルエコバックを持参するとそのお店で素敵な「おまけ」がもらえます。是非、多くの方をつなぎ、笑顔を届けられたらと思っています。お陰様で在庫は残り少ない状況です。（令和5年5月現在）

　今年度は、このロゴを使って色々なイベント企画でユートランド姫神を盛り上げようと思っています。また、6次産業化のサポートを通して気づいた課題にも取り組みたいと考えています。それは、「チャレンジ工房」の運営です。チャレンジ工房で試作し、産直でテスト販売して改善を重ね、地元の商品開発を進めていきたいと思っています。次回、新たなチャレンジの報告に乞うご期待!!