ホストタウン相手国・マリ共和国を知ろう!(1)

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広報ID1031393  更新日 令和3年9月16日 印刷 

盛岡市のホストタウン相手国であるマリ共和国について紹介します。

マリ共和国のホストタウン盛岡市

盛岡市はカナダに次いで2019年(令和1年)8月にマリ共和国のホストタウン認定を受けました。

2020年(令和2年)の7月に柔道の事前合宿を行う予定でしたが、東京2020オリンピック・パラリンピックは2021年(令和3年)に延期になりました。

実際、マリ共和国についてまだまだ知らないことがたくさんありますよね。この延期の期間を活用して、マリ共和国についてもっと知ってもらいたいということで、第1回はマリ共和国のホストタウン認定にお力添えいただいたカラ西アフリカ農村自立協力会 村上一枝代表(東京都在住)にお話をお聞きしました。

マリ共和国の基本情報

写真:村上一枝さん
村上一枝さん

「マリ? エッ、リマ? そんな国どこになるの?」と、私も何回か聞かれたことがあります。

知名度のかなり低い国である「マリ共和国」を、これを機会に多くの方に知って頂くことを期待しております。

しかし、2020年度(令和2年度)に盛岡市で計画しておりましたイベントも新型コロナウイルス感染の拡大により、全てが中止または延期となりました。

この機会にマリ共和国の現状をみなさんにご説明したいと思います。お付き合いください。

マリ共和国は、日本の約3倍の国土を持ち、アフリカ西部に位置する周囲7ケ国に囲まれた内陸国です。国土はサハラ砂漠が7割が占め、アフリカの最々貧国の一つといわれる発展途上国です。首都はバマコ市、国民総人口は1600万人ほどです。

マリ共和国には多くの部族が共存し、人々は部族語を持ち、厳しい自然環境でも明るく陽気な性格です。部族独特の芸能、音楽、特にダンスが大好きなとても魅力的な国です。公用語はフランス語です。

 

新型コロナウイルスの影響

マリ共和国も現在は、日本と同様に新型コロナウイルスの感染・拡大に曝されています。

当会(カラ)の現地スタッフによる最新の報告(6月8日現在)
感染者数 1547人
死亡者数 92人
治癒者数 916人

人口や生活環境の違う日本とは一概に比較はできませんが、医療機関や医療従事者も少なく、感染病棟も無い病院で治癒した人が多いのは結構なことですが、私個人的には、いささか驚いています。

マリ共和国は貧しい国ゆえに、日本政府のように国民への給付金はなく、水道料金、電気料金にかかる税金の免除、貧しい人々へ穀物と油が支給されているそうです。でも電気や水道は都会に住むほんの一部の人が買って使っていますから、国民すべてその税金が免除されるわけではありません。

5月17日から、夜9時から朝5時までは外出禁止令が出ているということです。

政府は先進国同様に3密を禁止して国民へ発令しても、人々は生活苦に追われて守らないということです。もちろん、学校は休みで中学への進学試験を受ける6年生だけが通学しているとのこと、オンライン授業も都市部では行っているということですが、パソコンのある家庭は沢山ありません。

在マリ各国大使館は業務を継続してはいますが、駐在している95%の外国人は自国へ帰国しました。

マリ共和国周辺の7ケ国との国境は閉ざされ、バマコ市のセヌー国際空港は貨物便だけが離発着しているとのことです。

スタッフが一番心配し、無責任と怒っているのは、「正しくイスラムを信仰している人は、コロナウイルスには罹らない」と信じて、多くの人が連日モスクに詰め掛けているということです。バマコ市には沢山のモスクがあり、人々が金曜日の参拝するグランモスクは収容人数が500人以上は可能なそうで、そこで、床にひれ伏しお祈りをし、司祭のお説教を聞く状況を想像すると感染は容易なことです。 

写真:農村に新築されたモスク
農村に新築されたモスク
写真:荷車を押す村の子どもたちの左にあるのがモスクです。
荷車を押す村の子どもたちの左にあるのがモスクです。

今後も

少しずつマリ共和国に興味を持っていただけると嬉しいです。次回もお楽しみに!

マリ共和国柔道代表事前合宿の概要

予定されている事前合宿
滞在期間 令和3年(2021年)7月に1週間程度
人数 最大8名(選手、スタッフ)
練習施設

盛岡市立武道館

2021年(令和3年)6月までの世界ランキングポイント等により、東京2020大会出場選手が決定する予定です。
なお、前回のリオデジャネイロオリンピック、前々回のロンドンオリンピックには、それぞれ1名が出場しています。

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