森林環境譲与税の使途について
広報ID1032624 更新日 令和6年10月3日 印刷
森林環境税と森林環境譲与税
森林環境税創設の趣旨
森林は、地球温暖化防止のみならず、土砂崩れなどの災害防止や水源のかん養等、私たちに広く恩恵を与えてくれます。適切な森林の整備等を進めていくことは、市民の命や暮らしを守ることにつながります。
一方で、所有者や境界が分からない森林の増加、担い手の不足等が全国的に大きな課題となっており、市域の約73%が森林である盛岡市においても同様の課題を抱えています。
このような現状の下、平成30年5月に成立した「森林経営管理法」を踏まえ、パリ協定の温室効果ガス排出削減目標の達成を目指すとともに、森林保全や災害防止等を図るための森林整備等に必要な地方財源を安定的に確保する観点から、森林環境税が創設されました。
森林環境税の仕組み
森林環境税は、国民から徴収する「森林環境税」と、これを森林の整備等に使う「森林環境譲与税」という2つの税から構成されています。
森林環境譲与税の使途
森林環境譲与税は、次の取組に充てることとされています。
盛岡市における森林環境譲与税の活用状況
【総計(使途ごと)】(金額:千円)
使途の区分 |
R1 |
R2 |
R3 |
R4 |
R5 |
計 |
割合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1.森林整備 |
26,252 |
62,953 |
62,705 |
17,979 |
9,052 |
178,942 |
76.6% |
2.担い手の確保 |
4,448 |
490 |
490 |
4,408 |
4,015 |
13,851 |
5.9% |
3.木材利用推進・普及啓発 |
510 |
637 |
7,842 |
11,567 |
20,233 |
40,789 |
17.5% |
計 |
31,210 |
64,081 |
71,037 |
33,953 |
33,300 |
233,581 |
100.0% |
【総計(譲与税執行状況)】(金額:千円)
R1 |
R2 |
R3 |
R4 |
R5 |
計 |
|
---|---|---|---|---|---|---|
譲与税配分額(A) |
36,958 |
78,538 |
78,509 |
102,152 |
102,152 |
398,309 |
事業充当額(B) |
31,210 |
64,081 |
71,037 |
33,953 |
33,300 |
233,581 |
残額(A-B) |
5,748 |
14,457 |
7,472 |
68,199 |
68,852 |
164,728 |
当該年度執行率(B/A) |
84.4% |
81.6% |
90.5% |
33.2% |
32.6% |
58.6% |
年度末基金残高 |
5,748 |
20,206 |
27,677 |
95,876 |
164,728 |
164,728 |
基金運用利子 |
0 |
0 |
0 |
0 |
78 |
78 |
年度末基金残高(利子含む) |
5,748 |
20,206 |
27,677 |
95,876 |
164,806 |
164,806 |
盛岡市における主な事業を紹介します。
1.森林の整備
本市は、カラマツ・スギ・アカマツを中心とした針葉樹と、多様な樹種で構成される広葉樹の豊富な森林資源に恵まれています。市では、再造林や間伐の支援等により、林業の活性化を図りながら、これらの資源の循環を活性化させるための取組を進めます。
森林経営管理事業
森林資源航空レーザ計測を実施し、森林資源等の状況を詳細に解析することで、将来の森林の経営管理の集積・集約化の促進に繋げます。
森林適正管理推進事業
国や県が行う森林整備補助事業のうち、再造林や保育の経費に対し、かさ上げ補助を実施しました。また、除伐の経費や間伐等に利用する作業道の改良に対する経費に対し、市単独の補助を実施しました。
2.人材育成・担い手の確保
森林を健全な姿で次世代に引き継ぐためには、何よりも森林の整備を適正に行う林業経営体や、技術を有する林業従事者が必要であることから、担い手確保の取組を行うとともに、仕事としての林業の魅力を向上させるための取組を進めます。
林業労働対策事業
市民や高校生などを対象に、林業の伐採現場や木材の加工、市産材を使った木造建築物の見学会を実施しました。
3.木材利用の促進や普及啓発
森林整備に伴い伐採・搬出される木材を建築物等に利用していくことは、森林整備の促進に加え、二酸化炭素の排出抑制及び炭素の貯蔵を通じて、「循環型社会の実現」に寄与することから、「木づかいのまち盛岡」を推進するとともに、木材産業を支援する取組を進めます。また、将来にわたって健全な森林を維持していくためには、多くの市民の理解と協力が必要であることから、森林・林業の大切さや魅力を発信する取組を進めます。
木材需要拡大推進事業
公共性が高く、木材の魅力のPRの場として高い効果が期待できる市内施設における木質化の工事に対し、盛岡市産材を支給し、木質化の普及と市産材利用のPRを図りました。
市産材利用店舗等支援事業
市産材を内外装に利用して店舗を新築・増改築・リフォームする場合に、市産材の資材費の1/2以内の額(最大6千円/平方メートル、上限20万円)を補助しました。
森林環境譲与税の決算額について
盛岡市における森林環境譲与税の決算額及び事業内容について、下記のとおり公表します。
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