森林環境譲与税の使途について
広報ID1032624 更新日 令和7年10月9日 印刷
森林環境税と森林環境譲与税
森林環境税創設の趣旨
森林は、地球温暖化防止のみならず、土砂崩れなどの災害防止や水源のかん養等、私たちに広く恩恵を与えてくれます。適切な森林の整備等を進めていくことは、市民の命や暮らしを守ることにつながります。
一方で、所有者や境界が分からない森林の増加、担い手の不足等が全国的に大きな課題となっており、市域の約73%が森林である盛岡市においても同様の課題を抱えています。
このような現状の下、平成30年5月に成立した「森林経営管理法」を踏まえ、パリ協定の温室効果ガス排出削減目標の達成を目指すとともに、森林保全や災害防止等を図るための森林整備等に必要な地方財源を安定的に確保する観点から、森林環境税が創設されました。
森林環境税の仕組み
森林環境税は、国民から徴収する「森林環境税」と、これを森林の整備等に使う「森林環境譲与税」という2つの税から構成されています。
森林環境譲与税の使途
森林環境譲与税は、次の取組に充てることとされています。
盛岡市における森林環境譲与税の活用状況
【総計(使途ごと)】(金額:千円)
使途の区分 |
R1 |
R2 |
R3 |
R4 |
R5 |
R6 |
計 |
割合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1.森林整備 |
26,252 |
62,953 |
62,705 |
17,979 |
9,052 |
44,171 |
223,113 |
68.0% |
2.担い手の確保 |
4,448 |
490 |
490 |
4,408 |
4,015 |
12,212 |
26,063 |
7.9% |
3.木材利用推進・普及啓発 |
510 |
637 |
7,842 |
11,567 |
20,233 |
38,004 |
78,793 |
24.0% |
計 |
31,210 |
64,081 |
71,037 |
33,953 |
33,300 |
94,387 |
327,968 |
100.0% |
【総計(譲与税執行状況)】(金額:千円)
R1 |
R2 |
R3 |
R4 |
R5 |
R6 |
計 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
譲与税配分額(A) |
36,958 |
78,538 |
78,509 |
102,152 |
102,152 |
129,891 |
528,200 |
事業充当額(B) |
31,210 |
64,081 |
71,037 |
33,953 |
33,300 |
94,387 |
327,968 |
残額(A-B) |
5,748 |
14,457 |
7,472 |
68,199 |
68,852 |
35,504 |
200,232 |
当該年度執行率(B/A) |
84.4% |
81.6% |
90.5% |
33.2% |
32.6% |
72.7% |
62.1% |
年度末基金残高 |
5,748 |
20,206 |
27,677 |
95,876 |
164,728 |
200,310 |
200,232 |
基金運用利子 |
0 |
0 |
0 |
0 |
78 |
149 |
227 |
年度末基金残高(利子含む) |
5,748 |
20,206 |
27,677 |
95,876 |
164,806 |
200,459 |
200,459 |
盛岡市における主な事業を紹介します。
1.森林の整備
本市は、カラマツ・スギ・アカマツを中心とした針葉樹と、多様な樹種で構成される広葉樹の豊富な森林資源に恵まれています。市では、再造林や間伐の支援等により、林業の活性化を図りながら、これらの資源の循環を活性化させるための取組を進めます。
森林経営管理事業
令和元~4年度に実施した森林資源航空レーザ計測・解析データを踏まえ、森林所有者への意向調査や個別相談会を実施し、手入れの遅れている森林の保育間伐を進め、森林の資源としての価値向上や針広混交林化による公益的機能向上を図ります。また、地籍調査未実施地区の森林整備を進めるため、森林境界の明確化を行います。


森林適正管理推進事業
人工林の保育作業や再造林に係る森林所有者の負担を軽減し、適正な管理を推進するため、国や県が行う森林整備補助事業に対する嵩上げ補助や市単独補助を実施しました。


2.人材育成・担い手の確保
森林を健全な姿で次世代に引き継ぐためには、何よりも森林の整備を適正に行う林業経営体や、技術を有する林業従事者が必要であることから、担い手確保の取組を行うとともに、仕事としての林業の魅力を向上させるための取組を進めます。
林業労働対策事業
高校生や市民などを対象に、森林内での立木の伐採作業や木材の加工、市産材を使った木造建築物の見学会を実施しました。また、林業事業体における林業従事者の新規採用や安全器具購入に対し支援を実施しました。


木育推進事業
多くの人に森林や林業、森林資源の活用について教育・啓発活動を行うとともに、地域の木材の良さを体感してもらうため、盛岡市動物公園ZOOMOをフィールドとした林業イベントや中学校技術課程への市産材材料の支給及び出前授業を実施しました。

3.木材利用の促進や普及啓発
森林整備に伴い伐採・搬出される木材を建築物等に利用していくことは、森林整備の促進に加え、二酸化炭素の排出抑制及び炭素の貯蔵を通じて、「循環型社会の実現」に寄与することから、「木づかいのまち盛岡」を推進するとともに、木材産業を支援する取組を進めます。また、将来にわたって健全な森林を維持していくためには、多くの市民の理解と協力が必要であることから、森林・林業の大切さや魅力を発信する取組を進めます。
木材需要拡大推進事業
岩手大学との共同研究によりデザイン・開発した市産材ベンチを市の公共施設に設置しました。また、市産材を利用した店舗改修の支援を実施しました。


森林(もり)づかいイノベーション事業
森林及び木材等に関わる産業の拡大と民間における機運醸成を図るため、市内の森林から生産される林産物や森林空間を活用した新規事業を募集し、支援を行いました。


市の公共施設や公共事業での活用
多くの市民に市産材の良さを感じてもらえるよう、市が実施する施設の改修、備品整備、イベント等において、広く市産材を活用しています。令和6年度は、新たに開業した道の駅もりおか渋民のテーブルやイスなどの備品整備や中心市街地での市産材活用ワークショップ、イベント用の什器の製作などを行いました。


森林環境譲与税の決算額について
盛岡市における森林環境譲与税の決算額及び事業内容について、下記のとおり公表します。
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