景観重要建造物 東顕寺本堂

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広報ID1009395  更新日 令和5年4月11日 印刷 

東顕寺本堂の外観写真
東顕寺本堂

四脚門(よつあしもん)の山門を入ると正面に唐破風の車寄せ(向拝)と入母屋造りの本堂とが見える。共に瓦葺きで、木造平屋建の構いである。車寄せの柱はけやきで礎(そ)盤に乗り、正面上部の梁は虹梁(こうりょう)で、側面上部に海老虹梁で本堂に接している。見え掛りに彫刻文様がある。垂木は唐風なりに曲げものの松材使用、野地板顕し(あらわし)である拳鼻にも彫刻があり、柱の上部に斗拱(ときょう)を組合せ小屋梁をうけてあり、虹梁とその上部小屋虹梁との中央に蟇股束肘木が設けられている。
江戸時代の唐様式を伝えている。正面階段を昇ると本堂の外陣に入るが、床には畳が敷かれている。見上げると天井を省き構造顕しで、そのために装飾を考えて海老虹梁(4本)と垂木、扇垂木、野地板、斗拱などが美しい。海老虹梁は唐様で眉、袖切りや下側の見え掛りに錫杖彫もあり、また側面に彫刻の文様もあり唐様後期のものである。
外陣から内陣に入ると天井は高く折上格天井(おりあげごうてんじょう)である。内々陣(須弥壇のある処)同様であるが、あおの境の欄間には龍の立体彫刻が裏表にされており見事である。1部分色付けが見られる。然し、周辺の長押(なげし)、柱の木肌と比較すると年代は新しいものと見られる。内陣と次の間(やすみの間)との境の長押上の欄間に相当するところに間斗束お挟んで蟇股が豪華に付けられている。(車寄せのものと同形式)
長押梁は虹梁で眉もあり彫刻文様もある。須弥壇の勾欄には逆蓮柱があり大泉寺と同形式と見られる。
当寺院の特徴は外陣の空間構成にあるように思う。

概要

名称

東顕寺本堂

所有者

東顕寺

所在地

盛岡市名須川町2番1号

構造形式

木造平屋建、屋根入母屋造、向拝唐破風本瓦葺

建築年代

文化3年(1806年)

面積延長

365平方メートル

用途

寺院

建築依頼主

不詳

外観材質

屋根本瓦葺、外壁漆喰一部板張

設計者

不詳

施工者

棟梁:大工町戸沢甚助ほか

事業費

不詳

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