景観重要建造物 大泉寺本堂
広報ID1009393 更新日 令和5年4月11日 印刷
山門真正面に本堂独特の宝形式反り屋根の木造平屋建の寺院が見える。始め瓦葺だったが修理して現在の銅板一文字葺になったと言う。車寄せ屋根は起り(むくり)破風であるので垂木は一本曲がりものでできているが、本堂は反り屋根、車寄せは起り(むくり)破風で対照が面白い。車寄せの柱梁はけやきで柱脚は礎石に乗っている。梁は虹梁(こうりょう)で彫刻文様があり、蟇股、斗拱(ときょう)の組合せの造りかたになっている。本堂は床高く、風通しよく考えられ、床束、柱、土台は御影石に据付けられている。
本堂内部は外陣は板張りの床だったが、畳敷きになっている。天井は竿縁(杉)で、簡単なものである。外部建具は硝子戸になっているが、古くは紙貼り障子に雨戸であったと思われる。雨戸は現在はないが平鉄をはった戸溝が残っている。内陣は3.5間×2間で共に天井は格天井(ごうてんじょう)で折上(おりあげ)部は簡単である。内々陣の南面、北面の中柱2本ずつはけやきの円柱がある。内々陣と内陣、その他隣室の長押欄間には見事な木彫の桃山風立体籠の彫刻がつけられている。裏側は板になっている。各内陣、内々陣その他隣室の長押梁には文様の木彫がされてある。
須弥壇の勾欄には唐様で親柱に鎌倉時代から出現した逆蓮柱になっている。
なお、車寄せの正面妻飾りが特徴があり懸魚(けんぎょ)、母屋鼻かくし、蟇股等の木彫は興味を引くものである。
概要
名称
大泉寺本堂
所有者
大泉寺
所在地
盛岡市本町通一丁目14番1号
構造形式
木造平屋建、屋根宝形式銅板一文字葺
建築年代
文政年間の建造と推定される
面積延長
304平方メートル
用途
寺院
建築依頼主
不詳
外観材質
屋根:銅板葺、壁:漆喰一部板張
設計者
不詳
施工者
不詳
事業費
不詳
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