景観重要建造物 川鉄
広報ID1009399 更新日 令和5年4月20日 印刷
1895年から1896年に建てられたという木造2階建真壁構造の2棟からなる数奇屋風の建物である。400から500坪あるという敷地の中にあって、建物は三方をひと続きの大きな池と手入れの行き届いた多くの赤松を配した庭に囲まれている。主屋はもともと川魚料亭の客席として建てられたもののようで、1階には玄関、入口広間につづき1間幅廊下で囲まれた8畳間2室、2階には1間幅の廊下と床の間の付いた20畳ほどの大広間と6畳の小部屋などがあり、延べ約60坪程の規模の建物である。道路に接した付属棟は料亭の厨房として使われているようである。2棟合わせた延床面積は約100坪(330平方メートル)程になるという。
客室部分の内装は、天井が杉、松、ケヤキなどの銘木の板の押縁天井で趣向を凝らしている。壁は真壁で室内は砂壁仕上げ、廊下などは漆喰塗壁で板床である。外装は、屋根が鉄板菱葺で廊下部分の下屋は鉄板一文字葺き、外壁は真壁造り漆喰塗り壁である。なお、建具も創建当時のままと思われ、はめ込まれているガラスは当時の吹き板ガラスである。
昭和30年代(1955年から1964年)に改修されているというが、おそらく現在の居住部分や屋根葺部分についての改装は葺き替えではなかったかと思われる。
概要
名称
川鉄
所有者
個人
所在地
盛岡市大慈寺町4番3号
構造形式
木造2階建真壁構造鉄板菱葺
建築年代
1895年ごろ
面積延長
350.24平方メートル(延床面積)
用途
居宅(以前は川魚専門の料亭)
建築依頼主
吉田鉄之助
外観材質
外壁:真壁造漆喰塗
設計者
不詳
施工者
不詳
事業費
不詳
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