第24回:宮野小提灯(みやのこちょうちん)

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広報ID1009551  更新日 令和1年7月4日 印刷 

宮野小提灯(1895年~1974年)

俳人・俳誌「夏草」功労者

宮野小提灯(みやのこちょうちん)の写真

宮野小提灯(本名:藤吉)は1895年(明治28年)9月25日、盛岡市仙北町にて米穀商を営む宮野藤次郎、さきの次男として生まれた。「小提灯」の俳号は、“俳壇(はいだん)の提灯持ち、俳句のお先棒というような(中略)少なくとも俳壇(はいだん)の路を弱いながらも照らしたい”という気持ちからつけたと語っている。
盛岡尋常高等小学校(現:下橋中学校)卒業後、小提灯は家業を手伝うかたわら、本格的に俳句に親しむ。後に高浜虚子(たかはまきょし)主宰「ホトトギス」への投稿が縁で山口青邨(せいそん)と知りあい、1930年(昭和5年)7月には、小提灯が編集、青邨(せいそん)が選者を務めた俳誌「夏草」を創刊した。1957年(昭和32年)3月には生涯唯一の句集『矮鶏(ちゃぼ)』を刊行している。小提灯の句風は郷土色が豊かで、時には大胆な俗語を取り入れるユーモアがあると言われている。また故郷盛岡に住みつづけ、岩手俳壇(はいだん)の重鎮として多くの後進を指導した。
岩手公園の吹上御門跡(ふきあげごもんあと)には、1951年(昭和26年)11月、当時岩手県立図書館の館長を勤めていた鈴木彦次郎の呼びかけにより、小提灯の次の句が彫られた句碑が建てられている。
月待つや 独り古城の 松のもと

掲載日:平成17年9月25日

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