B型肝炎

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広報ID1029739  更新日 令和5年7月28日 印刷 

盛岡市の指定医療機関での個別接種となります。

B型肝炎とは

現在、ウイルス性肝炎は主にA型、B型、C型、D型、E型の5つに分類されます。(急性肝炎を起こすウイルスは他にもアデノウイルス、EBウイルスなど様々あります。)A型とE型は主に経口感染、B型とC型は主として血液を介する感染、D型はB型ウイルスに付随する形で存在し肝炎を重症化させるといわれています。

経口感染するA型とE型は急性肝炎として発症し、重症化しない限り治癒し慢性肝炎や持続的な肝炎ウイルス保有者(キャリア)になることはありません。

B型肝炎ウイルスの感染には一時的な感染と持続的な感染の両方あります。B型肝炎ウイルスは免疫が十分にあれば感染しても治癒することが多く、ウイルスは排除され、さらに高い免疫が獲得できると考えられていましたが、近年は一度感染するとウイルスが肝臓に潜伏し、免疫抑制治療や化学療法で再活性化して肝炎を発症することがわかってきています。

急性肝炎の症状は、黄疸(皮膚や眼球が黄色くなる)、だるさ、食欲不振、悪心、嘔吐などで、ほとんどの場合3カ月以内に治癒しますが、0.4~1%は重篤な肝炎に移行し、死に至ったり後遺症を残すことがあります。

免疫が不十分な時に感染を受けると(母子感染による新生児期など)、ウイルスは長期にわたって肝臓の細胞に生存し持続的な感染となります。この状態になると、将来、肝硬変から肝癌に進展する恐れがあります。近年、成人になってから感染しても、持続的な感染をする割合の高い遺伝子型AというB型肝炎ウイルスが国内でも見つかるようになってきており、注意が必要です。

ワクチンと効果

B型肝炎ウイルスDNAを培養することでワクチンの有効成分である抗原をつくり、免疫増強剤としてアルミニウムゲルを加えて調整した不活化ワクチンです。

若いほど抗体獲得率が高い傾向にあり、40歳までにうけると95%以上、40~60歳で約90%、60歳以上だと65~70%の抗体獲得率といわれています。

定期接種として無料で受けられる年齢

1歳未満(ただし、平成28年4月1日以後に生まれた人)

接種回数と間隔

3回

1回目の接種終了後27日以上の間隔をおいて2回目を接種した後、1回目の接種から139日以上の間隔をおいて3回目を接種する。

B型肝炎予防接種スケジュール

副反応

10%前後に副反応がみられ、主な副反応は倦怠感、頭痛、接種部位の腫れや発赤、痛みなどであり、新生児や乳児についても一般的には重大なものはみられていません。

重大な副反応として、極めてまれにアナフィラキシー、多発性硬化症、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、脊髄炎、視神経炎、末梢神経障害、ギラン・バレー症候群を発症することがあります。

注意点

現在国内では、2種類(化血研製、MSD社製)のB型肝炎ワクチンが供給されていますが、MSD社製B型肝炎ワクチンのバイアルのゴム栓には天然ゴム(ラテックス)が含まれていますので、ラテックス過敏症のあるお子さんはアレルギー反応があらわれる可能性があるため十分注意が必要です。また、ラテックスと交叉反応のある果物等(バナナ、栗、キウイフルーツ、アボガド、メロン等)にアレルギーがある場合にも、医師にご相談ください。

その他

母子感染予防として健康保険の給付によりB型肝炎ワクチンの投与を受けたことがある場合、定期接種の対象外となります。

母親以外の近親者がB型肝炎ウイルスのキャリアであるため、出生後早期に予防接種を実施する必要がある方は、出生前に1回目の予防接種予診票(接種券)を交付することができます。母子健康手帳をご持参の上、指導予防課へ来所ください。

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このページに関するお問い合わせ

保健所 指導予防課
〒020-0884 盛岡市神明町3-29 盛岡市保健所6階
電話番号:019-603-8307 ファクス番号:019-654-5665
保健所 指導予防課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。