小児の肺炎球菌感染症
広報ID1029742 更新日 令和6年10月15日 印刷
盛岡市の指定医療機関での個別接種となります。
小児の肺炎球菌感染症とは
肺炎球菌は乳幼児の上気道に感染し、化膿性髄膜炎、敗血症、肺炎などの重篤な全身感染症をおこしたり、中耳炎、副鼻腔炎などに気道感染症をおこします。
肺炎球菌による化膿性髄膜炎は、ワクチン導入前は5歳未満の10万人に2~3人、年間約150人が発症していたといわれています。肺炎球菌による髄膜炎は発症者の約21%が死に至ったり、後遺症を残しており、ヒブによる髄膜炎に比べ高くなっています。
ワクチンの効果
これまで使用していた小児の肺炎球菌ワクチンは、90種類ある肺炎球菌の血清型のうち13種類の血清型に効果がありました。これによって小児の侵襲性肺炎球菌感染症は減少しました。さらに高齢者の肺炎球菌感染症も減少しており集団免疫効果も認められています。
また、令和6年4月からは13種類の血清型に新たに2つの血清型を加えた15価ワクチンが、令和6年10月1日からは15価ワクチンにさらに5つの血清型を加えた20価のワクチンが定期予防接種となり、従来より多くの種類の肺炎球菌に対して予防効果が期待できると考えられています。
接種スケジュールについて
定期接種として無料で受けられる期間
生後2カ月から5歳未満
接種回数、間隔と部位
初回接種開始年齢により回数などは異なります。
下記の接種間隔を外れた方は、お問い合わせください。
接種部位は、皮下又は筋肉内(乳児においては大腿四頭筋部)に接種します。
初回接種年齢 | 初回接種 | 追加接種 |
---|---|---|
2カ月以上7カ月未満 | 27日以上の間隔をおいて2回を生後12カ月までに、3回目を生後24カ月までに行う | 生後12カ月から生後15カ月に至るまでの間を標準的な接種期間として、初回接種終了後60日以上おいた後であって、生後12カ月に至った日以降において1回行う |
7カ月以上12カ月未満 | 27日以上の間隔をおいて2回を生後24カ月までに行う | 生後12カ月以降に、初回接種終了後60日以上の間隔をおいて1回行う |
12カ月以上24カ月未満 | 1回 | 初回接種終了後60日以上の間隔をおいて1回行う |
24カ月以上5歳未満 | 1回(1回のみの接種で終了) |
副反応
このワクチンによる副反応の主なものは、接種部位の局所反応(紅斑、腫脹、疼痛、圧痛、硬結など)が主に見れられ、食欲減退や易刺激性、発熱などをおこすこともあります。
また、ごくまれに、ショック、アナフィラキシー、けいれん(熱性けいれんを含む)、血小板減少性紫斑病(点状出血やあざができやすくなったり、鼻血や歯ぐきからの出血など)がみられることがありますので、こうした症状が出現した場合は接種した医師に相談しましょう。
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このページに関するお問い合わせ
保健所 指導予防課
〒020-0884 盛岡市神明町3-29 盛岡市保健所6階
電話番号:019-603-8307 ファクス番号:019-654-5665
保健所 指導予防課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。