BCG

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広報ID1029746  更新日 令和4年1月6日 印刷 

盛岡市の指定医療機関での個別接種となります。

結核という病気について

結核は肺結核患者がせきをしたときなどに飛散する菌で空気感染することが中心ですが、飛沫感染や空気感染することもあります。感染しても約80%は初期の段階で治癒しますが、結核菌が血液やリンパ液を通して全身の臓器に広がることがあります。これによって、肺、髄膜、骨、関節、腎臓などに発病する恐れがあります。発病は感染後1年以内のことが多いですが、体内で長く生存できるため10年後、20年後に発病することもあります。

今でも全国で毎年2万人前後の人が発病しており、発病者の約7割は高齢者60歳以上の高齢者ですが、小児や若年者の結核もみられています。結核の化学療法により、ほとんどは薬で治すことができますが、6カ月以上の治療が必要になります。

ワクチンと効果

BCGは牛型結核菌を弱毒化して作ったワクチンです。

BCGの接種方法は、管針法というスタンプ方式で上腕の2カ所に押し付けて接種します。それ以外の場所に接種するとケロイドなどの副反応が出る可能性が高くなるので、避けなければなりません。接種したところは日陰で自然に乾くのを待ちましょう。

ワクチンによる効果は次の(1)~(3)のとおりです。

(1)BCG予防接種をすることで、結核の発病を接種しなかった人の約4分の1に抑えます。

(2)結核性髄膜炎や粟粒結核など小児の重篤な結核の発病予防には特に効果的です。

(3)BCGワクチンは一度接種すると、その効果は10~15年程度持続するといわれています。

定期接種として無料で受けられる年齢

生後1歳未満

望ましい接種期間は生後5カ月から8カ月未満まで

接種回数

1回

接種後の正常な反応と異常な反応(コッホ現象)

正常な反応

BCG接種後10日頃から接種部位に赤いポツポツができ、一部に小さいうみができることがあります。この反応は接種後1カ月頃に最も強くなりますが、その後かさぶたができ、接種後3カ月頃までには治り小さな傷あとが残るだけとなります。

異常な反応(コッホ現象)

結核菌に感染したことがあると、接種後1~10日以内に接種部位に発赤、腫脹、化膿が生じ、2週間~4週間後に消失、瘢痕化し治癒する反応があります。これをコッホ現象といい、この反応が見られたときは必ず接種を受けた医療機関を受診してください。お子さまに結核をうつした可能性のあるご家族の方々も医療機関を受診するようにしましょう。 特に症状の強い場合は盛岡市保健所にも連絡ください。

副反応

この予防接種の副反応として他にも、接種後1カ月前後から接種側のわきの下のリンパ節が腫れて膨れ上がることがあります。ほとんどは1個のみですが、ときには複数個やわきの下以外の鎖骨のあたりや、首のあたりなどにも出ることがあります。これは数カ月で徐々に縮小していきます。まれですが、約5000人に1人の確率で、腫れて膨れ上がったリンパ節が化膿し、皮膚がやぶれて、そこからうみを出すことがあります。

また、非常にまれに皮膚結核様病変、骨膜炎、骨髄炎、全身播種性BCG感染症を発症することがあります。

その他

外傷などによるケロイドの認められる人、結核にかかったことのある人は受けられません。

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このページに関するお問い合わせ

保健所 指導予防課
〒020-0884 盛岡市神明町3-29 盛岡市保健所6階
電話番号:019-603-8307 ファクス番号:019-654-5665
保健所 指導予防課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。