ヒトパピローマウイルス感染症予防接種(HPVワクチン/子宮頸がん予防ワクチン)

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広報ID1037942  更新日 令和5年4月11日 印刷 

盛岡市の指定医療機関での接種となります。

9価HPVワクチンが定期接種となりました

令和5年4月1日からヒトパピローマウイルス感染症予防接種(HPVワクチン)にこれまでの2価HPVワクチン(サーバリックス)と4価HPVワクチン(ガーダシル)に加え、9価HPVワクチン(シルガード9)が定期接種として接種できるようになりました。

9価HPVワクチンは、接種開始の年齢によって接種回数と間隔が異なります。詳しくは下の「接種ワクチン・接種方法」をご確認ください。

積極的な勧奨が再開されました

厚生労働省の方針に基づき平成25年6月14日から積極的な勧奨が差し控えられていましたが、令和3年11月26日から積極的な勧奨が再開されました。

厚生労働省のホームページ(下記参照)やリーフレット、医師の説明によりワクチンの有用性とリスクを十分に理解した上で接種をすすめてください。

予防接種を受ける方へ

接種にあたっては、事前に下記の予防接種説明書を必ずお読みになり、ワクチンの有効性や副反応について確認してください。

ヒトパピローマウイルス感染症とは

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、人にとって特殊なウイルスではなく、多くの人が感染し、その一部が子宮頸がんを発症します。100種類以上の遺伝子型があるHPVの中で、子宮頸がんの約50~70%はHPV16型と18型の感染が原因とされています。

HPVに感染しても、多くの場合は自然にウイルスが検出されなくなりますが、一部が数年~十数年かけて、がんになる前の状態となり、その後に子宮頸がんを発症します。子宮頸がんは国内で年間約1.1万人が発症し約2,900人が死亡しています。

ワクチンの効果

定期接種として使用しているヒトパピローマウイルス感染症ワクチンは国内外で子宮頸がん患者から最も多く検出されるHPV16型と18型に効果のある2価HPVワクチン(サーバリックス)と、尖圭コンジローマや再発性呼吸器乳頭腫症の原因ともなる6型、11型を加えられた4価HPVワクチン(ガーダシル)があり、令和5年4月から子宮頸がんの原因となる16型、18型の他に31型、33型、45型、52型及び58型が含まれた9価HPVワクチン(シルガード9)も定期接種として接種することができるようになりました。

このワクチンはHPVの感染とがんになる前の状態の予防に関して高い有用性が示されており、初回性交渉前の年齢層に接種することが各国で推奨されています。

盛岡市で無料接種が受けられる年齢

12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度の末日までの間にある女性(小学校6年生から高校1年生相当の女性)

キャッチアップ接種対象者は下の「キャッチアップ接種について」をご確認ください

接種ワクチン・接種方法

2価HPVワクチン(サーバリックス):3回

2回目は1回目接種から1カ月以上(標準的には1カ月後)、3回目接種は1回目接種から5カ月以上かつ2回目接種から2カ月半以上の間隔をあけて(標準的には1回目接種から6カ月後)

4価ワクチン(ガーダシル):3回

2回目は1回目接種から1カ月以上(標準的に2カ月後)、3回目接種は2回目接種から3カ月以上の間隔をあけて(標準的には1回目接種から6カ月後)

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サーバリックスとガーダシルは、いずれも同じワクチンを3回続けて接種することになっています。1回目に接種したワクチンを2回目以降も引き続き接種してください。

(注)片方を接種後にもう片方を接種する場合の安全性および効果などは分かっていません。

9価HPVワクチン(シルガード9):2回又は3回

1回目を15歳になるまで(15歳未満)に接種を開始した場合は2回

1回目から5ヵ月以上(標準的には6ヵ月以上)の間隔をあけて2回目を接種します。

5ヵ月未満で2回目を接種した場合は3ヵ月以上の間隔をあけて3回目の接種をする必要があります。

1回目を15歳になってから開始した場合は3回

2回目は1回目接種から1ヵ月以上(標準的に2か月後)、3回目は2回目から3ヵ月以上の間隔をおいて(標準的には1回目の接種から6ヵ月後)

9価HPVワクチン接種スケジュール

交互接種について

基本的には、同じワクチンで接種を完了することとされており、2価HPVワクチン(サーバリックス)と4価HPVワクチン(ガーダシル)は相互性、安全性のデータがないことから接種歴がわかる方の交互接種は認められていません。

しかし、すでに2価HPVワクチン(サーバリックス)又は4価HPVワクチン(ガーダシル)で接種を開始している人が、9価HPVワクチン(シルガード9)へ切り替えて、残りの回数を接種することは可能です。接種する医師とよく相談の上接種してください。

2価HPVワクチン(サーバリックス)で接種を開始し、9価HPVワクチン(シルガード9)へ切り替えた場合はの接種間隔は9価HPVワクチン(シルガード9)の接種間隔が適応されますので、接種間隔にご注意ください。

※9価HPVワクチン(シルガード9)へ切り替えた場合、2価HPVワクチン(サーバリックス)又は4価HPVワクチン(ガーダシル)へ戻すことはできません。

キャッチアップ接種について

積極的な勧奨の差し控えにより、接種機会を逃した方に対して公平な接種機会を確保する観点から、定期接種の特例制度が設けられています。

対象者

平成9年4月2日から平成19年4月1日生まれの女子かつ

過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方

※このほかに平成19年度生まれの方は通常接種(小学6年生から高校1年生相当)の年齢を超えても令和7年3月31日まで接種ができます。

期間

令和4年4月1日から令和7年3月31日までの3年間

副反応

HPV副反応

主な副反応としては注射部位の痛み、発赤、腫れ等、局所反応が主で、全身の軽度発熱などもありますが、その多くは一時的なものです。

その他にも、疲労、だるさ、筋肉痛、頭痛、胃腸症状、不快感、関節痛、発疹、じんましんなどが副反応としてあらわれることがあり、ごくまれにアナフィラキシー症状(血管浮腫、じんましん、呼吸困難など)や神経系の症状(ギランバレ症候群など)の重篤な副反応があらわれることもあります。

また、接種後に血管迷走神経反射として失神があらわれることがあります。失神による転倒などを防ぐため、接種後は移動の際は腕を持つなどして体を支え、30分程度は体重を預けられるような場所で座らせるなど、落ち着いた状態にして観察することが必要です。

なお、接種後に気になる症状が出た場合は、まずは接種医療機関へ相談ください。

予防接種予診票(予防接種券)

予防接種実施指定医療機関に用意してあります。

令和5年度は小学6年生と中学1年生に学校を通じて予防接種予診票を配付します。2枚を配付しますので、不足の場合は下記方法で請求するか、医療機関備え付けの予防接種予診票をお使いください。

令和4年6月に現在の中学2年生から高校2年生相当の女子及びキャッチアップ接種対象者につきましては、予防接種予診票を送付済みですが、令和4年4月以降に盛岡市に転入した方は医療機関に備え付けの予防接種予診票で接種していただけます。

窓口で交付を希望の場合は母子健康手帳を持参し、下記窓口へ来所してください。

  • 盛岡市保健所6階 指導予防課
  • 盛岡市役所本館2階 医療助成年金課
  • 都南総合支所1階 5番窓口
  • 玉山総合事務所 健康福祉課

郵送で予防接種予診票(予防接種券)の交付を希望する場合は、申請書をダウンロードし、母子健康手帳の「予防接種の記録」のページのコピー、必要枚数に応じた切手を貼付した返信用封筒を同封のうえ盛岡市保健所 指導予防課(〒020-0884 盛岡市神明町3-29)に送付してください。

保護者の同伴(13歳以上16歳未満)

予防接種は原則、保護者の同伴が必要です。ただし、事情により保護者が同伴しない場合でも、13歳以上16歳未満で予防接種券と同意書により保護者の同意が確認できた方は、接種できます。

その他

ワクチンを受けた場合でも、免疫が不十分である場合や、ワクチンに含まれている型以外による子宮頸がんの可能性はありえますので、20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。

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このページに関するお問い合わせ

保健所 指導予防課
〒020-0884 盛岡市神明町3-29 盛岡市保健所6階
電話番号:019-603-8307 ファクス番号:019-654-5665
保健所 指導予防課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。