五種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ・ヒブ)

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広報ID1047433  更新日 令和6年3月28日 印刷 

4月1日から五種混合ワクチンが定期予防接種になります

これまでの四種混合ワクチンとHibワクチンに代わり、4月1日に五種混合ワクチンが接種できるようになります。

生後2か月から接種することができますが、すでに四種混合ワクチンとHibワクチンで接種を開始しているお子さんは、特段の事情がない限り、五種混合ワクチンへ切り替えることはできません。

盛岡市の指定医療機関での個別接種となります。

五種混合ワクチン

ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ、ヒブ(インフルエンザ菌b型)の混合ワクチンです。

予防接種予診票は赤ちゃん手帳や窓口で交付された四種混合の予診票をそのままお使いいただけます。

それぞれの病気とワクチンの効果について

ジフテリアとは

ジフテリア菌の感染によっておこる急性感染症で、菌が侵入した局所の偽膜の形成による病変やジフテリア毒素を出すことによって起こる病変に分類されます。のどや鼻の粘膜に感染すると発熱、嘔吐、頭痛、せきがあらわれます。

特徴として、のどに感染すると声のかすれ、犬吠様のせきがあらわれ、鼻に感染すると鼻炎とともに鼻汁に血液が混じり鼻孔周辺にびらん、かさぶたを生じます。毒素による症状は心筋炎、神経麻痺があります。心筋炎は2週間~3週間後に発症し心筋障害で死に至る恐れがあります。神経麻痺は毒素が末梢神経に作用し口の中や、呼吸筋、手足の麻痺がおこります。

ワクチンの効果

予防接種の導入によってジフテリア患者は著しく減少しています。この予防接種の効果は、約10年間続くといわれています。近年では、予防接種率の低下がみられたアジア地域で流行がみられ、海外からジフテリア菌を持ち込まれる危険性もあり、予防接種によって免疫をつけることが重要とされています。

百日せきとは

百日せきに感染すると、まずは風邪のような症状が約1~2週間ほど続きます。その後に連続性の激しいせきが発作性におこり、これにより、顔が赤くなったり、まぶたのむくみ、顔面のぽつぽつとした出血、目の充血などがあらわれます。乳児期には呼吸ができず、くちびるが青くなったり(チアノーゼ)や、けいれんを引き起こします。また、脳症をおこし後遺症を残すことがあります。このせきは徐々に減少しますが約2カ月残るといわれています。

最近、長引くせきを特徴とする学童期・思春期・成人の百日せきが増加傾向にあり、乳幼児への感染源となる危険性があります。

ワクチンの効果

予防接種の導入により、1970年代後半の百日せきの流行が阻止されました。また、感染した人と接触したときの発症を防止にも効果があります。

破傷風とは

土の中にいる、破傷風菌が外傷や火傷などにより傷口から入り感染します。傷口から菌が入り体内で増えると、菌の出す毒素のため、感染したことに気付きにくい無症状の潜伏期が4~12日あります。その後、口が開かなくなったり、けいれんをおこします。日光や騒音のような刺激で全身性のけいれんを起こすようになり激しさと頻度を増し死に至るおそれもあります。

ワクチンの効果

初回接種(1回目・2回目・3回目)と追加接種(4回目)まで完了すると10年以上効果が続くといわれています。免疫のレベルを保つために11~12歳で追加の接種を受ける必要があります。(当市では小学6年生時にジフテリア破傷風第2期の予防接種予診票を配付しております。)

ポリオとは

人にのみ感染するウイルスです。多くは便中に排泄されたウイルスが口から入り人から人へと感染します。感染しても多くの場合症状が出ず免疫を獲得することが多いですが、約5~10%に軽症の上気道炎、胃腸炎のような症状があらわれ、1000~2000人に1人に麻痺を生じ、一部ものは生涯にわたり麻痺を残し、麻痺の部位によっては呼吸不全を起こし死に至ることもあります。

ワクチンの効果

国では経口生ポリオワクチンが使われポリオを根絶してきましたが、ごくまれに発生する副反応を回避するため、現在では不活化ポリオワクチンが使用されています。3回接種後にはほぼ100%免疫がつくとされていますが、より免疫力を高めるために4回目の接種を行っています。

ヒブ(インフルエンザ菌b型)

ヒブ感染症とは

インフルエンザ菌、特にb型莢膜を有する菌(ヒブ)は乳幼児の化膿性髄膜炎、敗血症、喉頭蓋炎など重篤な全身感染症の原因となっています。ヒブは冬に流行するインフルエンザウイルスとは全くの別物です。ヒブによる髄膜炎は5歳未満では10万人に約7~8人とされ、年間約400人が発症し、そのうち11%は予後不良とされ後遺症を残すことや死に至ることもあるといわれています。また、発症者は生後4か月から1歳までの乳児が過半数を占めています。

ワクチンの効果

ヒブワクチンは世界で広く接種されているワクチンです。

欧米ではヒブワクチン導入後、侵襲性ヒブ感染症が劇的に減少しました。この成績からWHOは平成10年に乳幼児の予防接種を強くすすめ、現在では世界110か国以上で導入されています。日本でも被接種者の増加とともに侵襲性ヒブ感染症が激減しています。

五種混合ワクチンの接種スケジュールについて

第1期初回

定期接種として無料で受けられる年齢

生後2か月以上90か月(7歳6か月)未満

接種回数と間隔

20日以上(標準的には27日から56日まで)の間隔で3回、皮下または筋肉内に接種

第1期追加

定期接種として無料で受けられる年齢

生後2か月以上90か月(7歳6か月)未満

接種回数と間隔

初回接種終了後6か月以上(標準的には初回接種終了後半年から1年半)の間隔をおいて1回、皮下又は筋肉内に接種

四種混合予防接種スケジュール

五種混合ワクチンの副反応

主な副反応は、接種部位の副反応として紅斑(赤み)、硬結(しこり)、腫脹(はれ)などで、注射部位以外の副反応として発熱、気分変化、下痢、等がみられました。重大な副反応として、極めてまれにショック、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳症、けいれん等があらわれることがあります。

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このページに関するお問い合わせ

保健所 指導予防課
〒020-0884 盛岡市神明町3-29 盛岡市保健所6階
電話番号:019-603-8307 ファクス番号:019-654-5665
保健所 指導予防課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。