取材日記:令和2年3月
広報ID1030028 更新日 令和2年3月18日 印刷
広報もりおか3月1日号特集関連記事
広報もりおか令和2年3月1日号の特集は「住まいのしまい方 正しく管理・バトンタッチ」です。取材の様子や紙面では紹介しきれなかったこぼれ話を紹介します。
インタビュー
空き家問題に詳しい不動産鑑定士の吉田 勇光さん(有限会社国土鑑定研究所 代表取締役)には、紙面で紹介した内容の他にもたくさんお話をしていただきました。紙面には掲載できなかった、有識者ならではのお話を掲載します。
住宅のカルテ「インスペクション」
インスペクションという言葉を知っていますか? インスペクションは、住宅の健康診断のカルテのようなものです。建築士など専門資格を有する者が診断します。住宅の耐震・劣化状況などが「見える化」されるので、売り主は嫌がることも多いですが、既に首都圏では、インスペクションを行っていない中古住宅は買い手が付きにくいという風潮も出てきています。
カルテは、必ずしも満点である必要はありません。買い手としては、隠されるより、どこを直したらいいのか、修理代がいくら位かかるのかが明らかになっていた方がありがたいですよね。売り主としても、後々のトラブルを防ぐためには有効な手段だと思います。
中古住宅のこれから
そのインスペクションも盛り込んだ「住宅ファイル制度」というものを、中古住宅売買取引に取り入れようと、不動産鑑定業界・宅地建物取引業界((公社)全日本不動産協会)・地元金融機関((株)北日本銀行)らが主体となって取り組みを進めています。
この制度は、建物診断をもとに住宅の耐用年数を把握し、適正な価値を示す、専門家による統一された仕組みで、その住宅の品質・適正価格・保険や融資の可否情報などをまとめた報告書「住宅ファイル」を作成することで、安心安全な取引をサポートする仕組みです。買い主にとっては購入検討の目安となるほか、借入金利・期間の優遇が受けられ、また、売り主にとってもリフォームした費用を建物価格へ適切に反映できるなどのメリットがあります。この仕組みが根付けば、「築20年で価値ゼロ」の悪しき慣習がなくなり、いいものがきちんと評価される市場となり、中古住宅流通市場が活性化されると思います。
空き家とする前に
先祖代々の土地を手放すことをためらう人も多いですが、代替わりする度に、相続問題は複雑になります。そして、それが空き家を放置する要因ともなります。子の代まで先送りにせず、空き家を抱えるという負担から解放してあげた方がいいと思います。住まないのであれば、早めに手放し、場合によっては取り壊し、次の活用者に託す選択をお勧めします。きっと、土地もそう望んでいるはずです。悩むときは、無料相談会などを活用し、不動産鑑定士など専門家にご相談ください。
高松団地自治会の集会所
空き家をうまく活用している事例として、高松団地自治会の田村命保会長と会計の長沼豊さんに、空き家を活用した集会所でお話を聞きました。良い事例として、他の町内会・自治会からも問い合わせが寄せられるそうです。
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