第110回:森嘉兵衛(もりかへえ)

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広報ID1009639  更新日 平成30年12月17日 印刷 

森嘉兵衛(1903年~1981年)

東北社会経済史学者

森嘉兵衛(もりかへえ)の写真

森嘉兵衛は1903年(明治36年)6月15日、盛岡市紺屋町にて父政吉、ミエの四男として生まれた。盛岡中学校(現:盛岡第一高等学校)卒業後、法政大学経済学部で日本近世農業経済史を専攻し、『近世地方経済史料』の著者小野武夫に師事した。
1935年(昭和10年)に出版した『旧南部藩に於ける百姓一揆の研究』が学界で高く評価され、森嘉兵衛の名が知られることとなる。机上の学問を嫌った森は実際に足を運び、東北地方の庶民の暮らしや文化、地方経済の実態などを徹底的に調査した。1951年(昭和26年)には『近世奥羽農業経営組織論』により、東北大学から経済学博士号を授与されている。また平泉・中尊寺藤原四代のミイラ調査や中尊寺金色堂解体修理保存委員会に参加し、文化財の発掘や保護にも携わった。1950年(昭和25年)には岩手大学教授となり学芸学部や教育学の部長を歴任、退官後は盛岡短期大学講師や富士大学教授を務めている。岩手県文化財愛護協会会長など各種委員も務めており、岩手県の経済や文化の発展に大きく貢献した。1949年(昭和24年)には第1回岩手日報文化賞を受賞している。
森は寸暇を惜しんでの研究活動のため、時に健康を害すこともあったが病床でも原稿に朱筆を入れた。晩年は書斎にベッドを入れ、万年筆と原稿用紙を片時も離さなかった。傍らには古文書が置いてあり、死の直前までその研究心は止まなかった。

掲載日:平成21年4月25日

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